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Posted by ブクログ
2018年に作家生活30周年を記念して発刊された。
読書感想文の書き直しをさせられていた小学生時代。
働きながら通った夜間の速記学校。
法律事務所の事務員時代。
こうした「デビュー前史」から語られる作家生活30年ロングインタビュー。
単行本未収録の短編作品、エッセイ、対談、書評の数々。
ノンフィクション作家の佐藤優氏との対談では、氏が収監されていた東京拘置所で大人気だったことも明かされる。
そして最後に明かされる意外な事実。
宮部みゆきは〇〇〇〇を持っていなかった--。
それでいてあんなにリアルな描写ができるのか。
文庫本のカバーや、挿絵など、手元に取っておく価値も十分にある。
ミステリーと、時代劇と、映画が大好きな下町の少女の好奇心そのまま。
そして、読む人の心の奥の底の底まで染み渡る文章を書き続ける。
いつまでも、最高の読者であり、最高の創作者でもあり続ける。
読んだ本の背景を探るにも。
まだ読んでいない作品の道しるべとしても。
30年の時を刻んで、宮部ワールドは広がり続ける。
Posted by ブクログ
この本のレビューになってませんが、ご容赦を。
宮部みゆきファンの人はタイトルだけで買っちゃいますよね!?
この本は発行されてすぐに購入し、手を伸ばせばいつでも読める所にあったのですが、読み終わるのに2年もかかってしまいました。
残り20ページ程の状態で半年ほど放置していたので、年内に読んでしまおうともう一度パラパラと最初から見直しながらページをめくった次第です。
大人になってから、小説は殆ど読まない期間がありました。
幼い時から理科が好きで、不思議の解明のヒントが得られるのではと大学では物理学を専攻しました。
いい年になっても、超能力とかタイムトラベルに対する興味は失せることなく持ち続けています。
ですが、学術書は難解なうえ観点がずれているし、雑誌ムーはおもしろいけど逆に理論など無視のおちゃらけです。
そんな時に出会ったのが、宮部みゆきさんの小説でした。
完全に架空の世界の設定でなく、現実社会の中で特殊能力を持つ主人公が織りなす物語でした。
これは面白い。ハマらないわけがない。不思議の解明なんて関係なくなりました。
さらに、宮部みゆきさんが描く小説の舞台は下町である我が家の近所の設定であることが多いので、読み始めるとすぐにイメージが湧いてくることから親近感も強くなりました。
好きになるとそればかりになる傾向があるので、気が付けば50冊ほど宮部みゆきさんの作品が本棚に並んでいます。
ただ近年は他の作家さんも読むようにしていることや、ファンタジーと時代物がちょっと苦手なので宮部みゆき作品とは距離を置いていました。
宮部みゆきさんは自分と相性が合っています、読み始めれば間違いなく面白いことも十分に分かっています。
読んでいない作品が随分たまってきてしまったので、少しずつ宮部みゆきさんの未読作品も読みたい本のリストの上位に加えています。
Posted by ブクログ
「宮部みゆき 全一冊」
ファンならば必読。
かなりのサイズ感だろうと覚悟していたが、内容をかなり絞った様で、よくぞこのボリュームに収めたな感がある。30年の道のり、単行本未収録の小説、エッセイ、対談と絞ったにしてもこのボリューム。
デビュー作「我らが隣人の犯罪」の前年86年に推理小説新人賞以外にも歴史文学賞、小説現代新人賞の三賞連続最終候補に残っていた経歴があり、ペンネームが山野田みゆきだったとは知らなんだ。
個人的には、「火車」「理由」辺りから、宮部みゆきと言う作家を知り出したのだが、改めてスーパー作家だなと感じる。きっと書評家や小説家から見れば、宮部みゆきの凄さはこれだ!と言う適切な言葉が出てくるに違いないが、素人な自分は、宮部みゆきってテリトリー広いなと思っている。書き上げてしまうテーマが多岐にわたり、其々がちゃんと面白い小説として仕上げてしまう。このテリトリーの広さとそれに対応する筆の力が、宮部みゆき、凄いなーと。
ドクターは自分の病院内にテリトリーを作れたけど、宮部みゆきは管轄内の病院全てにテリトリーを張ってしまう。私はそのテリトリーに一歩足を入れたに過ぎない。宮部みゆきの現代小説やミステリーくらいしか読んでないからだ。まだ、時代小説や「英雄の書」みたいな冒険物には手を出せていない。特段、理由は無いのだけど、宮部みゆきだったら、まずは現代小説やミステリーから!と先入観が入ってしまっているからで、これではいけない。
インタビューを読むに時代小説には強い熱量と動機を感じるし、これらがエネルギーになって、今後も傑作が出てきそうな気配がするし、尚更だ。よし、次に手に取るのは時代小説にしよう!と思いながら、本を閉じる。
とは言え、ミステリーもどうぞ傑作を宜しくお願いします、宮部みゆき先生。
Posted by ブクログ
【収録作品】立ち止まって振り返る30年の道のり-作家生活30周年記念超ロングインタビュー-/殺しのあった家/泣き虫のドラゴン/あなた/「受賞の言葉」ワンダーランド/前戯なき戦い-漫画- いしいひさいち/異常気象のわたし/文庫の海に漕ぎだして/階段の途中に/作家の一日/なんでもありの船の旅/うちのパソコンの呟き/『この世の春』挿画ギャラリー/ラストシーンは決まっていた/フィクションとノンフィクションはぐるぐる巡回している 佐藤優/理不尽な世界と人間のために 津村記久子/藤田新策画廊「新潮文庫」装画のすべて/進化する悪意-『ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件』刊行開始記念インタビュー/-ソロモンの仮説-漫画- いしいひさいち/難しいことを、わかりやすく/ “私”はどこに行くのか/一枚の絵のなかに/大御所キング様の発言集/台風、来る/騙される心/解らなくていい/不幸のみなもと/名作短篇30を読む 出久根達郎・久世光彦/名短篇はここにある 北村薫/ムーン・リヴァーの向こう側 小林信彦/キングはホラーの帝王 佐々木譲/つながりゆく文学の系譜 宮城谷昌光/「ENGINE」編集部の皆様へ/宮部みゆきの「この短篇を読め!」 佐藤誠一郎/刊行に際しての一言
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