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兄に疎まれたシリルは、賢王と名高いが妃は必要ないと宣言する国王・ヴォルフの後宮に放り込まれてしまう。だが偶然にもヴォルフの命を助けたことで、彼が何者かに命を狙われていることを知る。最初は、「迷惑だ」とシリルを突き放すヴォルフだったが、二度も危険を省みずにヴォルフを庇うシリルに保護の名目で「私の寵姫だ」と周囲に宣言してしまい!? ヴォルフの唯一の妃となったシリルは、参加した宴でヴォルフが兄妹を手にかけて玉座を手にしたという噂を聞き…?
【電子特別版】貫井ひつじ先生書き下ろし! 後日談にあたるショートストーリーを電子版だけに特別収録
Posted by ブクログ 2020年06月15日
信じていた家族に裏切られ、孤独を感じていたシリルとヴォルフ。自分のことを顧みず、というかそこまで考える間もなく、ヴォルフを助けたシリル。そんなシリルに苛立ちを覚えていたヴォルフだけど、出会ったときから惹かれていたのかも。とも思う。今まで寂しい思いをしてきた2人にはお互いを大切にしながら、仲良く暮らし...続きを読む
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