潮が舞い子が舞い 9

阿部共実

海辺の田舎町で高校2年生の男女が織りなす、あかんたれで愛しい日常。「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位の「ちーちゃんはちょっと足りない」を始め、「空が灰色だから」など、唯一無二の世界観を紡ぎ出す阿部共実の佳作。

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: 秋田書店
• 掲載誌・レーベル: 別冊少年チャンピオン
• ページ数: 160ページ
• 電子版発売日: 2023年02月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 57MB

[jokkori · ★★★★★]

一生読み続けられる

キャラクターとか絵とか雰囲気とかに重点を置いている多くの日常系作品とはちょっと違う。
小難しい小話や哲学をキャラクターに喋らせるだけの作品でもない。

何度も繰り返し読んで染み込んでくるようであるし、頭空っぽにして眺めていられるようでもある。
そういう不思議な多面性を感じさせるのは、きっと作者の知識や経験によって裏打ちされている作品だから。
魅力的な漫画作品です。

＃笑える ＃癒やされる ＃エモい

[ブクログ · ★★★★★]

つきぬけた青春のさわやかさと苦さ。この苦さにぐさっとくるときもありつつ、ひきつけられるときも。作者の言語化能力がおそろしい。どんだけとことん考えて考えてセリフとなっているんだろう。考えるって疲れるし楽しいときもあればしんどいときもある。息するようにいろんなことを考えて言葉にしている人なのかな。それともとことん行動しているのか。濁流のように目に入ってくる言葉にゆさぶられる時間だった。

そしてあいかわらず右佐先輩がかわいくて癒される。