嫉妬深い毒舌の先輩作家×健気な元アシの売れっ子作家、漫画家どうしの恋愛愛憎。
余利計一は健気なほうだ。先輩作家・宇郷悟が好きだったが、セフレのような扱いに甘んじている。宇郷という男は、嫉妬深い・卑屈・毒舌と3拍子がそろう性格の悪い男で(そしてセックスはねちっこい)、ファンでアシスタントだった
余利に手を出したあげく、余利が100万部超の大ヒット作家になるやその腕から放り出したのだった。そして余利が泣いて泣いて立ち直った頃に宇郷はなぜか再び現れ、肉体関係は復活。ふりまわされて心を痛める余利は――?
あまり好みの絵柄ではないと思いながら読み進めていたら、そんな感想を根こそぎ吹き飛ばすほど二人の会話がいい。とにかく良い。会話にリアリティがあって、宇郷なんて現実に存在していそう。モデルとなった人物でもいるのだろうか?読み終わった頃には絵柄も好きになっていた。
攻めの行動が地味にヒドくてイライラするんだけど
たらたらーっと進んでいくテンポとか空気とか須磨子さんだなぁって思います。下巻も読むぞ。
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