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『大型新人」として登場以来25年、文学的成熟を深めて来た大庭みな子の、あらためてその先駆性を刻印する初期世界。群像新人賞・芥川賞両賞を圧倒的支持で獲得した衝撃作「三匹の蟹」をはじめ、「火草」「幽霊達の復活祭」「桟橋にて」「首のない鹿」「青い狐」など、初期作品を新編成した7作品群。
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Posted by ブクログ
『淋しいアメリカ人』という昔江角マキ子を嫁いびりした作家の本を思い出す。「三匹の蟹」の主人公が参加したがらない「ホーム・パーティ」というのはその象徴的な場かもしれない。「淋しいアメリカ人」は「淋しい日本人」を呼ぶ。ただしこの著者に限っては、異邦に身を置く日本人としての淋しさのうえに「誰にも本当のことを言えない」母としての、「イマジネーションがありすぎる」妻としての、「どうにもならないで男にすがりつくしかない」女としての淋しさが重なっているらしい。その重なりがなければここまで冷めた女性の肖像はつくれないだろう。それにしても「首のない鹿」の色彩のイメージはすさまじすぎる。
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