【感想・ネタバレ】三匹の蟹 のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2013年11月02日

『淋しいアメリカ人』という昔江角マキ子を嫁いびりした作家の本を思い出す。「三匹の蟹」の主人公が参加したがらない「ホーム・パーティ」というのはその象徴的な場かもしれない。「淋しいアメリカ人」は「淋しい日本人」を呼ぶ。ただしこの著者に限っては、異邦に身を置く日本人としての淋しさのうえに「誰にも本当のこと...続きを読む

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Posted by ブクログ 2011年09月29日

私としては、‘古き良き日本’の人たち。が過去の人たちに対する
漠然とした印象だが、

倦怠や欺瞞や希望などがごちゃまぜになった世界がいつの世もあるんだと、気づかされる。

黒板をひっかくようなノイジーな、それでいてクリアな文だと思った。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

最近読んだんだけど、
斬新なタッチの、
その短編に詰め込まれた
情報量(心情から情勢まで)のすごさ。
圧倒されちゃった。
女性の、結婚への心情とかその揺れ具合とか、物語にうまく浸透している。

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Posted by ブクログ 2013年11月03日

1968年上半期芥川賞受賞作。タイトルからは日本的な物語を想像していたのだが、なんとアメリカが舞台の小説だった。バス代が85セントというところで気がついたのだが、意表を突かれた思いだった。なんと「三匹の蟹」は、海辺の宿の看板だったのだ。実際の舞台はアラスカらしいのだが、それは小説の中では特定されてい...続きを読む

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Posted by ブクログ 2012年05月31日

ちょっとしたショックのある作品で、どことなく、懐かしのアメリカ映画(アクションではない)を彷彿とさせます。

この作品を読んで、フォークナーを無性に読んでみたくなりました。

ふと、アメリカの田舎町の風景が目に浮かんでくるような、そんな文章。蟹というと心臓のイメージがあります。なんとなく、中身が詰ま...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年04月22日

もっとじっくり読みたい本。
評価は保留で。


中身は満ちているけど輪郭を掴ませない。
表面を流れて落ちていく言葉。縺れあってすりきれた世界。


様々な短編中の、ぼんやりしているように描かれて女性が一番世界の醜さと生々しさを見通していたのではないでしょうか。

気怠い中年の会話の話と、狂気と神秘が...続きを読む

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Posted by ブクログ 2010年04月24日

2010年の今読んでも、「新しい」と思った。

答えのない日常の中で抱える虚無感。
どこか「ずれている」人たち。
明確な意思が見当たらないまま、海岸に打ち棄てられるように、彷徨う主人公。
読後にどことなく気持ち悪さ、煮えきらなさが残った。

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