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Posted by ブクログ
礒山雅氏が選ぶ、バロック名曲名盤100選である。
順番は作曲家の生年順ではなく、楽曲の年代順に並べてあり、1曲目は、カッチーニ:歌曲「アマリリ麗し」。100曲目は、ラモー:歌劇「レ・ボレアード」となっている。
1曲当たりのページ数は2ページ強である。特に有名な曲や重要な曲であっても多く紙幅を割くことはなく、どの曲も均一な文章量となっている。
内容は、さすが礒山氏と思える説明である。限られたページ内で、要点を押さえている。やはり専門のバッハの解説が一番うまい。推薦盤は、文章の中に盛り込んであり、枚数は概ね1枚~2枚である。CDだけでなく、DVDの推薦盤も多いのが特徴である。バロック音楽の名曲名盤ガイドとして役に立つだろう。
構成は、講談社学術文庫特有の硬さがある。すべて文字だけで、作曲家のイラストや写真、推薦盤のジャケット写真などは一切ない。そのため、とても地味に感じる。類書に、皆川達夫氏の『ルネサンスバロック名曲名盤100』(音楽之友社、1992年)がある。あちらは、推薦盤のジャケット写真があった。レイアウトも、見出しがわかりやすく、1曲2ページで区切られ読みやすかった。
本書もそのような、名曲名盤スタイルのレイアウトであったなら、もっと一般受けしたのにという感じがする。本のタイトルも、『バロック音楽 名曲名盤100』のような、ストレートなものであった方が売れたに違いない。
惜しい点もあるが、バロック音楽の格好のガイドであることは間違いない。
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