日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰

日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰

ビジネス・実用
1,540円 (税込)

7pt

3.8

古代日本において祭りや重要諸行事を支えた原理とは何か。白鳳期の近江遷都、天武天皇大内陵、高松塚古墳、大嘗祭、さらには沖縄に残る祭祀や伝承に秘められた幾重にも重なる謎を果敢に解きほぐしてゆく吉野民俗学の挑戦。日本原始信仰と陰陽五行思想の習合が生み出した古代日本社会の姿、そして外来思想を享受した古代人の思考と世界観に鋭くせまる。

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日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    本書の骨子を、思い出しながらまとめてみる。
    粗雑なまとめで、著者には申し訳ないが。

    古代の信仰では、東から西へという移行が注目された。
    日本に限らず、太陽の運行に関わる発想だろう。
    東の常世から西の人間界に、神も、新しい命もやってくる。

    ここに、大陸から伝わった陰陽五行思想が習合する。
    東西南北、季節、色、時間、音などが体系化される。
    上記の古代信仰に、南北の軸が加わる。
    韻である北(子)は女性、陽である南(午)は男性。
    そして、陰と陽の二極は調和しなくてはならない。
    こうして、日本の古代信仰では性的な結合が大きな意味を持つようになる。
    生命は、北の未生の状態から、東(卯)へ移動し、現世へやってくる。
    子卯の結合も重視されるようになる。

    これを原理として、吉野さんはさまざまなものが読み解けるという。
    大嘗祭の儀式、各地に残る祭礼、白鳳時代の遷都、高松塚古墳の壁画、補陀落渡海の出立地や時間、お水取りなどなど。

    牽強付会といわれるのかもしれない。
    でも、さまざまな事象が次々と解き明かされるのに、目を瞠る思いがする。

    昨日、たまたま遠野の風景を特集したテレビ番組を観た。
    その中で、「卯子酉神社」がちらりと映った。
    この名前はまさしく「卯子結合」を体現する。
    また、西を表す酉と組み合わされいる。
    後でネットで調べたことだが、地元では縁結びの神として知られている祠だそうだ。
    たしか、この神社については、本書では触れていなかったように思う(吉野さんは絶対知っているだろうとは思うが)。
    でも、これ、まさしく本書で説いている、性的な呪術に支えられた死と再生そのもの。
    とても吉野説を牽強付会とは思えなくなった。

    本書のあとがきで、吉野さんは研究者として遅咲きの人であったことを知った。
    断定的なものいいが災いして、彼女の説を受け入れない学者もいたとか。
    柳田国男をも臆せず批判する人である。
    どんな人だったのか、もっと知りたくなる。

    2
    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    陰陽五行が日本列島にどのように浸透したかを民俗学の大家が紐説く、、、日本古代の呪術は「性」が鍵であるという主張

    2
    2017年12月23日

    Posted by ブクログ

    吉野裕子という、柳田-折口の衣鉢を継ぐ在野の研究者がいた、という嬉しい驚きを与えてくれる。
    今までよくわからなかった、「祭りの謎」「祭祀の謎」を明快な論理で解明していく。
    彼女の真骨頂は「性」(蛇)、「陰陽五行思想」、「仮屋」という三つの論理で、古代日本の祭祀の謎を一刀両断していくところにある。

    1
    2024年07月06日

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