ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
吉本隆明の思想の本質とはなにか? 「共同幻想」「自己表出」などの独特の用語は何を意味するのか? 初期の詩「固有時との対話」にこそ、吉本思想の本質がすべて現れていると著者はいう。「固有時との対話」を詳細に読み解きつつ、初期から最晩年に至るまで、一貫して通底する吉本の思想の根幹を、あざやかに浮き彫りにする快著!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
吉本隆明という思想家を、「個」のありようについて問い続けた「哲学者」として読み解いています。とくに『固有時との対話』についての突っ込んだ考察を展開しており、興味深く読みました。 人間は、単独では自然から自立することができず、みずからを類的存在とすることによって、つまり社会の共同性というもう一つの全...続きを読む体性の部分へと吸収されることによってしか、「個」としての自立をなしえないというのが、吉本の思想の基礎をなしています。しかし、そうした「個」は明晰判明な自己意識などではなく「違和としての自己」であると見定め、そこから思索を開始しようとしたところに、吉本の思想の特異性があると著者は考えます。そして、このような吉本の思想の原点を、敗戦によって経験することになった「断層」に求めるとともに、吉本の転向論が、伝統的な生活意識と近代的な市民社会的意識との間の「断層」を問題にしようとしていたことを明らかにしています。 さらに『固有時との対話』を手がかりに、吉本が自己の内部世界と現実的な秩序との「違和」を「違和」として認めつつ、そのはざまで(ハイデガー的な言い回しを借りるならば)詩作=思索をおこなっていることを確かめようとしています。 『転向論』『固有時との対話』『共同幻想論』などの仕事を一本の太い線でつなごうという試みがなされており、おもしろく読みました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
再発見 日本の哲学 吉本隆明 詩人の叡智
新刊情報をお知らせします。
菅野覚明
フォロー機能について
「講談社学術文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
新校訂 全訳注 葉隠 (上)
新校訂 全訳注 葉隠 全三冊合本版
神道の逆襲
武士道の逆襲
本当の武士道とは何か 日本人の理想と倫理
「菅野覚明」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲再発見 日本の哲学 吉本隆明 詩人の叡智 ページトップヘ