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「本書で論じたい武士道とは、あくまでも実際に現場で刀を振るって血まみれになり、武士として生き抜いてきた人々が形づくった『現場の感覚から出た思想』、すなわち、本当の武士道です」(まえがきより)かつて実際にこの世に存在していた武士たちには、功利や損得哲学よりも、はるかに大切にしていた精神や価値観があった。武士たちが最終的に守ろうとした「道徳」とは何か。それは、現代に生きる日本人にいかなる「力」を与えてくれるのか――。武士が語った原典を確認しながら、その「死の覚悟」の基底にあるものに迫る。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年08月14日
10年ぶりくらいに著者の本を読んだが、やはり彼の武士道論は素晴らしい。武士は命を懸けて戦うからこそ事実確認から入ることを重んじていた。甲陽軍鑑に書かれた脇差心。武士ならば立派な武士になろうというのが武士道の起源。葉隠に書かれた死に狂いするなかにこそ忠孝は存在するという鍋島直茂の言葉。軍隊がなぜ掃除を...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月10日
巻頭の武田信玄の仕打ちの逸話に始まる実際に戦闘を行っていた時代の武士道はとても興味深かったが、それが司馬遼太郎批判に繋がるのはよくわからない。
その後折口信夫、柳田國男の民俗学の話になり、話題は武士道から離れる。
最後の章で全体をまとめているが、ささやかな市井の幸福と武士のあり方を1つの線でつな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月26日
結果から言うと、武士道について新しい洞察を得ることができ、非常に面白い書でした。
本書ではまず、武士道の由来と内容が4章にわたって展開されます。
ここで冒頭から強調されるのは、武士道とは 「殺るか殺られるかの血みどろの現場で形成された」ということです。
この前提が一気に武士道という思想を不...続きを読む
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