Posted by ブクログ
2016年02月10日
「マンガで分かる心療内科」シリーズは、下ネタやお色気ネタで茶化されてはいますが、心理学の考え方をきちんとマンガ表現を使って説明しているところが素晴らしいと思います。学習マンガやエッセイマンガの中には、マンガと言いつつほとんどセリフで説明されているだけだったりして、挿絵付きの文章みたくなっているものが...続きを読むたくさんあるので…
下ネタや極端なキャラクター設定も、本当に悩んでいる読者の方が、自分の悩みを恥ずかしいと思ったりしないようにわざとやっているんだろうなと思います。それから、ちょっとお色気なネタがあった方が記憶に残りやすいという心理効果もあるらしいので、それも期待しているのかもしれません。いずれにせよ意味があってこうしているように感じます。
このアドラー心理学編も、何も知識がなくてもアドラー心理学の概要についてよくわかるようになっていて、とてもおもしろかったです。マンガになっていると、アドラー先生の人柄込みでその考え方を理解できるので、すごく納得できます。
ただ、ウェブで公開されている分を一通り読んで、アドラー心理学についてもう少し知りたくて買ったのですが、情報量はほとんど変わらなくてそこだけ期待はずれでした。(書き下ろし漫画は何ページかありましたが)
今他の心理学の本を読んでいるので、アドラー心理学の入り口としてはとてもよかったです。