明治洋食事始め とんかつの誕生

明治洋食事始め とんかつの誕生

935円 (税込)

4pt

4.1

明治維新は一二〇〇年におよぶ禁を破る「料理維新」でもあった。近代化の旗のもと推進される西洋料理奨励キャンペーン、一方で庶民は牛鍋・あんパン・ライスカレー・コロッケなどを生み出し、ついに「洋食の王者」とんかつが誕生する。日本が欧米の食文化を受容し、「洋食」が成立するまでの近代食卓六〇年の疾風怒濤を、豊富な資料をもとに活写する。(講談社学術文庫)

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明治洋食事始め とんかつの誕生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年09月02日

    「あんパン、ライスカレー、コロッケ、とんかつはどのようにして生まれたか」という副題にわくわくして、即購入。

    めっちゃおもしろかった~!!
    「これ読んでめっちゃ賢くなった」「すんごい知識増えた」という類の本ではないけど、これぞ読書の醍醐味。あまり知らなかった分野を知れた、それに伴って他分野を勉強して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    文明開化のシンボルとして、明治天皇が進んで肉食を始めたという事実から話は始まる。西洋料理をそのまま導入する努力をしつつも、そこは日本人。コメを主食とするということを大前提に少しずつ工夫をこらす。おやつというアングルからあんパンを生み出し、コメに合う西洋料理としてとんかつという「洋食」を生みだした。
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    Posted by ブクログ 2015年05月01日

    明治維新は 食べ物維新。肉脂を忌避して米に固執する日本人がいかに西洋料理を受容したか。まず、西洋に対抗するには身体が小さい日本人に肉食を広める為、明治政府は天皇が肉食してみせ、鹿鳴館でパーティを連夜開き啓蒙。知識人や上流階級に広まる。庶民は江戸後期から広まっていた薬食いの料理方法で牛肉を醤油や味噌で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月23日

    文明開化における食の西洋化に焦点を当て、とんかつの完成迄を追ったもの。学術文庫らしく、多くの資料から学問的根拠をもとに構成しているので、内容も信頼できる。この手の本は店の親父さんや、ライターの推論で勝手に決めつけて書かれている書物が多いが、この書物は良書である。

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    Posted by ブクログ 2013年01月30日

    それじゃあお姉さん、洋食のはじめてを見に行こうか! 「クルクルバビンチョパペッピポヒヤヒヤドキッチョの、モーグタン♪」テ~レ~レ~レ~レ~...と、そんな声が(このネタが分かる方はきっと私と同年代でしょう)聞こえてきそうな「洋食はじめて物語」といった内容で、とんかつとあんぱんという2大発明を軸にして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月10日

    明治期に流入した西洋料理がいかにして日本社会に取り入れられ、今日の洋食が生まれるに至ったかを書いた本。
    洋食発生過程の人々の思惑・反応や、様々な紆余曲折・試行錯誤が詳しく書かれ非常に興味深い内容だった。とんかつやあんパンが登場するまでの数十年が実に濃密に感じられる。

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    Posted by ブクログ 2018年02月25日

    ◇目次
    ○第1章:明治五年正月、明治天皇獣肉を食す
    ○第2章:牛肉を食わぬ奴は文明人ではない
    ○第3章:珍妙な食べ物、奇妙なマナー
    ○第4章:あんパンが生まれた日
    ○第5章:洋食の王者、とんかつ
    ○第6章:洋食と日本人

    本書は明治時代に本格的に入ってきた西洋料理が日本国内で受容・吸収されていき、日...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年08月02日

    明治以降、日本に入ってきた”西洋料理”がどのようにローカライズされて”洋食”として広く普及していったか、さまざまな資料を基に活写されていて、とても興味深い。
    ”牛鍋(すきやき)”にはじまり、”あんぱん”や”とんかつ”など、それぞれが一つのドラマであり、プロジェクトXでもある。”カレーライス”と”コロ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年05月01日

    とにかく、『とんかつ』
    『とんかつ』
    『とんかつ』
    大事なことなので何度でも言います(笑)・・・な感じ。
    しかし、西洋から上陸した「西洋料理」が、米食に合う「洋食」という形で取り込まれ、庶民に広まるまでの過程がよくわかる。
    エピローグは簡潔で良い。
    そこに書かれていた、コムギ粉料理の歴史の方が自分的...続きを読む

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