ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書

ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書

880円 (税込)

4pt

明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得た柴五郎は、会津藩士の子であり、会津落城に自刃した祖母、母、姉妹を偲びながら、維新の裏面史ともいうべき苦難の少年時代の思い出を遺した。『城下の人』で知られる編著者が、その記録を整理編集し、人とその時代を概観する。

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ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    江戸から明治という、現代からすれば教科書の世界に生きた、しかも官軍側ではなく会津側の武士の子の記録。

    涙なしに読めないと帯にあるが嘘はない。
    通常薩長による明治維新から西南戦争までを英雄たちの話のように語るがそれは勝者の糊塗された歴史であり、その過程で敗者となり祖母、母、姉妹全て自刃しながらも、生

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    明治維新前後からの、会津藩の辛苦を、被害者でありその場で遭遇・直面した柴五郎の経験から知る。

    歴史は勝者のための、当時の今の政治体制のためのものだと改めて認識する。
    藩の若輩の暴走によって起こった明治維新。旧藩主や重臣たちは、彼らを危惧し、漸進改革を考えていた。軽輩は、統治してきたものとは考え方が

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    幕末のことはほとんど知らないし、そこまで興味もない。なんのきっかけでこの本を知ったのかも忘れた。ただ、壮絶な環境を生き抜いた人の記録という点に興味を持った。

    自分自身いろいろ辛いことがあるが、他の人に比べれば、自分はまだまだ甘いのだろうと思っていた。実際読んで、さぞ大変だったろうと想像する。そんな

    0
    2024年03月10日

    Posted by ブクログ

    僕にとって格別な一冊になりました。

    常日頃、

    大切なことは得手して伝わらない、
    と痛感していますが、

    これほどの偉人と、それが形成された背景(歴史)を知らないことは日本人にとって、

    元来の日本持ちうる理想を逸しているようで、

    今回、柴五郎翁を知れた喜びと同時に、少し残念な気持ちする抱きまし

    0
    2022年01月26日

    Posted by ブクログ

    メチャクチャ面白かったし、現代の自分の生活の幸福を感じる事ができた。そして祖先に誇りを持つ事ができた。とても感動した。全ての日本人に読んでほしい。

    0
    2022年01月06日

    Posted by ブクログ

    「名著、刷新!」ということで復刻されたものです。会津の柴五郎氏の遺書を第一部に、その後や解説を第二部にまとめています(第一部は文語体ですが、徐々に慣れて読みやすくなります)。

    「西郷どん」に見られるようないわゆる薩長からの視点ではなく、反対側に立った会津の視点がよくわかります。かつては京都や幕府を

    0
    2021年07月11日

    Posted by ブクログ

     1971年の初版から改版も含めると60版になる、このようなロングセラーがあることを知らなかった。柴五郎は、会津藩士の子として生まれ、10歳の時に戊辰戦争が起こった。父や兄たちは戦場に向かった。そして祖母・母・姉妹(妹は7歳!)等は、会津の籠城戦前に自刃している。五郎は家系を残すため、それとは知らさ

    0
    2020年10月22日

    Posted by ブクログ

    心に深くしみる名作。武士の誇り高さを感じるとともに、この精神性を失ってしまった日本を見て、果たして維新は本当に良い選択だったのかと、疑問に思う。
    厳しさの中にも、深い愛情がある柴家。苦境の中でも家族や仲間を思いやる場面は、涙なくしては読めない。

    歴史は常に勝者の側から書かれていることを思い知らされ

    0
    2020年08月21日

    Posted by ブクログ

    ある明治人の記録と言うことだが無名な方ではなく会津藩出身の元陸軍大将、軍事参議官などを務めた方の物語である。ただしこの方の生き方や生き様、若い頃の苦労は涙なくしては語れないほどの刻苦精励さ、隠忍不抜、臥薪嘗胆といった内容が、その単語を使わずとも滲み出ている日記録である。若い頃のとてつもない苦労と誠実

    0
    2020年08月07日

    Posted by ブクログ

    これほど淡々と心を打つ文章は久しぶり。日本が世界に誇る日本人の言葉を、薩長が作った嘘の歴史に埋もれさせてはならない。

    0
    2018年06月04日

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