止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集

止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集

1,320円 (税込)

6pt

4.6

野球ノンフィクションの傍流に身を置いてきた著者による、初の短編集。どの原稿も、雑誌の表紙を飾るメインの人へのインタビュー記事ではなく、その特集の最後に載っているような、でも、特集のテーマ性をもっとも色濃く出しているような、シウマイ弁当でいうならあの筍煮のような、そんな珠玉の作品たち。我々が愛した野球は試合とかデータとか、そういうグラウンドの中の出来事だけじゃなかった…ですよね?

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止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月25日

    この人の本はクセがある。クセがあるぶんテーマ設定や読み手であるこちらのコンディションによってはピンとこないこともあるにはあるのだが、この本の多くはおもしろかった。
    まず「止めたバットでツーベース」って題名からして秀逸だ。軽く常軌を逸した題名だが、一発で覚えられるし、想像力が掻き立てられる。これ自体が...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年06月15日

    面白い!
    タイトルも野球用語だしサブタイトルにも「野球短編」とあるんだから、当たり前のようにプロ野球選手もしくは甲子園の話ばかりかと思ったら、ほぼ「その周辺」の人々の話で構成されている。
    硬軟使い分けた文章はどちらも読みやすく、一行目からついつい引き込まれてしまった。

    0

    Posted by ブクログ 2019年02月17日

    NumberWEBで読んだ記憶があるものもあるけど、こういう群像劇を集めた短編集にはそれ相応の良さがあると思う。「ヤクルト弁当屋」とか「宮本武蔵、大谷二刀斎を語る」とか、なんといっても茶化し方が絶妙だし、最後にもってきた表題作のインパクト(特に前半)は凄まじい。どうやら少なくとも一回は著者に会ったこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月13日

    人の観る野球のど真ん中にいない者にも,人生があり,生き様がある.プライドや生きがいなんて前向きな言葉では表せない,怨念とか意地みたいなものが突き動かす人生があることも見逃せない.そんな事実にひたすらスポットライトを当てた短編集.シリアスさだけでなく,村瀬さんならではの滑稽さも織り交ぜながら,何もなく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月30日

    主役になれない人たちにもドラマがある。人生、誰でもドラマチックに生きることができる。野球に関わる熱い脇役たちの物語がバカバカしくも羨ましく思えてくる。

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    Posted by ブクログ 2020年03月24日

    野球そのものというよりは、取り巻く人々を丹念に取材した内容。どのエピソードも野球愛に溢れ、読むだけで微笑ましくなる。まったりと読めて、この時期だからこそ、読んでほしい一冊

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月08日

    プロ野球、パリーグが好きでよかったと改めて感じる。筆者は横浜ファンのようだけど、パの熱い部分をうまくくみ取ってくれてる。白球のファンタジー歌いたい

    0

    Posted by ブクログ 2019年04月20日

    タイトルと帯のコピー(雑文書き)から、ゆるいコラムを連想して読み始めましたがガチです!
    十人十色、いろんな野球バカが愛くるしく描かれてます。
    トメツーの由来も面白く、捨て章なしで楽しめました!

    0

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