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Posted by ブクログ 2021年03月21日
現実とは何か。今自分が感じているものが本当に現実なのか、ということを考えさせられる本。
主人公の女性の周りの人が次々と亡くなっていき、彼女は徐々に精神のバランスを崩していく。そして現実と幻影の区別がつかなくなっていく過程を一緒に体験しているように感じました。
今自分が感じていることが現実なのか夢...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月17日
本作は谷崎潤一郎没後50周年記念作品として銘打たれています。
谷崎と言えば、よくもあれだけ淫靡な世界を認知させたものだと感心させられますが、欲望に直線的なのでその世界観を受け入れていれば読み続けていけます。
それに比べて本作はオムニバスっぽく、情景も「風立ちぬ」かな?と思わせるようなところがあるので...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月09日
帯の文章から、赤目姫の潮解のような話を予想したのだが。
主人公の女性の名前は最後まで明かされないし、なにか薄いベールがかかっている印象。いつもの森作品のようにぐいと物語に絡め獲られる印象があまりない。
彼女の周囲でやたら人が死ぬので、途中読み続けるのがしんどくなった。それでも最後はすっと心に落ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月24日
不思議でちょっと不気味な世界観。
最初はミステリーかな?と思ったけど、
ミステリーではなく村田沙耶香さんのような不思議な世界観で、わたしは好きです。
周りの凄惨な出来事から目を逸らして自分自身のワンダーランドを創り上げてその世界に浸り幸せを感じるところが、映画のパンズラビリンスにも似てるかも。
お嬢...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月21日
夢と現実が交錯して、幻想的、詩的、叙情的。森さんが実際にアンプに凝っていた経験が生かされているのってこの作品なのかな?(出番は少しだけど)もっとスカッとした作品のほうが好きだけど、この物語では、気持ちが大きく動いたり人が死んだりしても、物語は静かに進行していく。静寂、凪みたいな。森さんは(書きたいも...続きを読む
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