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徳川家の譜代として、主君を裏切ることなく代々奉公してきた大久保家。その家筋を誇り、子々孫々に至るまで忠勤にはげむことを説いた『三河物語』は、松平郷に興り家康に至るまでの徳川家九代の歴史を今に伝える重要古典である。著者の大久保忠教、通称彦左衛門は、歴史上名高い長篠の戦い(1575)や関ヶ原の戦い(1600)、そして自ら参戦した上田城攻め(1585)などの様子を生き生きと描写し、ときには「天下のご意見番」として、主君への憤懣をも隠さない。当時の俗語で書かれた難解な原文を、読みやすい現代語訳で送る。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年05月14日
大久保彦左衛門には昭和の頑固親父的なイメージがあるが、実態は逆である。反骨精神溢れる人物である。彦左衛門は武功よりも吏僚が重視される江戸幕府の体制を批判したと捉えられることが多い。しかし、それを豊臣政権の石田三成・小西行長と加藤清正・福島正則らの対立と同じように考えられるか問題である。彦左衛門は『三...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月01日
幕府のご意見番 大久保彦左衛門が子孫のために、松平・徳川家、特に家康の戰さや言動を中心に、彼らに9代仕えた大久保家の歴史を語った一冊。
最後の章は、彼の幕府に対する譜代の扱いについての憤懣が満載されている。
別の本によると、家康は滅ぼした敵、今川家、武田家、あるいは織田家の家臣たちを重用したのは確か...続きを読む
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