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十四年間をともに過ごした愛犬、ジャーマン・シェパードのタケ。最後の数年、その一挙手一投足に、死は、生は、と考えた。浮かび上がってくるのは、遠距離介護を続けた父の姿――。 パピヨンのルイ、ニコにも囲まれた生活の中で、詩人は思索を深める。 これは、いのちのものがたり。
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Posted by ブクログ
老親、老犬と暮らす、見送る。親、こども、犬。自分よりずっとタフでエネルギッシュな日々を描いているのだけれど、解像度も立体感も透明度も違うような、なんというか、なんかすごく良かったです。
タイトルに惹かれて購入。 「これはいのちのものがたり」とあるとおり、最後は「死」に涙してしまうことを覚悟して、ページをめくった。 ときに笑いも交えて語られるさっぱりとした文章が、余計に泣けた。
カリフォルニアでのジャーマンシェパードの老犬タケと、熊本での実父の介護、看取りを同時期に抱えながら送る日常生活を淡々と描いているエッセイ。特にタケの亡き骸を前にしての作者の言葉、「行ってしまった、というのが感想だ。亡き骸とはよく言った、ここにあるのはからっぽになったカラである。タケはさっきまでここに...続きを読むいたのだが、今はもういない。じゃあ、そこにいたのはなんだったのだろうと私は考えている。」に、愛犬や両親の亡き骸を思い出し私は涙が溢れた。
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