無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「ねえ、由くん。わたしはあなたが――」 初めて聞いたその声に足を止める。学校からの帰り道。中学のグラウンドや、駅前の本屋。それから白い猫が眠る空き地の中で、なぜだか僕のことを知っている不思議な少女・椎名由希は、いつもそんな風に声をかけてきた。笑って、泣いて、怒って、手を繋いで。僕たちは何度も、消えていく思い出を、どこにも存在しない約束を重ねていく。だから、僕は何も知らなかったんだ。由希が浮かべた笑顔の価値も、零した涙の意味も。たくさんの「初めまして」に込められた、たった一つの想いすら。これは残酷なまでに切なく、心を捉えて離さない、出会いと別れの物語。
...続きを読む※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
辛口評価
最新作から遡って、ようやく商業デビュー作に辿り着いた。
順番通りに読んでたら評価は違ってたかもだけど、こう云う評価に収まる。
作風は完成してるし好きな雰囲気だけど、
やはりまだ拙い印象が拭えない作りになってるのは仕方が無いね。
でも、デビュー作でこれだけ完成された文章なら商業化されても問題無いよね。
少年が何度も恋に落ちるお話
彼は毎週、桜の香りのする少女と出会い恋をする。
何度も何度も繰り返す出会いは、少女にとって幸福であり、絶望であった。
「また明日」その約束を「うそつき」と返す少女は彼と出会うたびに不安と切ない想いを抱いてたことだろう。
希望を失った彼女に幸あれと願わずにはいられない。感動できる心を保つため
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。