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アルバイトの面接で名前の「のぶこ」を「モブ子」と聞き間違えられても、「たしかにそうかも」と自分で思ってしまうくらい、脇役でいるほうが落ち着く田中信子、大学2年生。その面接で決まったスーパーでのレジ打ちのアルバイトも、1年ほど続けてやっと少しずつ慣れてきたところ。そして、アルバイトを始めたばかりの頃に困っているところを助けてくれた入江君のことをひっそりと心の中だけで好きでいる。そんな田中さんが入江君と距離を縮めていく様子を、アルバイト先のスーパーや田中さんが通う大学などでの生活と一緒に、大きな事件が起こったりはしないけれど、コツコツと描いているのが本作です。
お話の合間にちょいちょい書き込まれている「モブ子の習性」が、いろいろな場面を的確に表現していて、非常に納得させられます。また、ちょっと多めのモノローグが、田中さんと入江君という主人公2人が初恋に翻弄されながらもいろいろと考えたり悩んだりしている心の中を読者に見せてくれて、自分の初恋を思い出す人も多いのではないでしょうか。
個人的には、アルバイト仲間がみんないい人なのがすごく癒されます。特に、入江君に「誰かの事を考えてニヤニヤしちゃったら それが恋だよ」と言ってくれる金子先輩がいい人過ぎて、イケメンポジションなのにいい人で終わっちゃうのかなぁ…とちょっと心配になったりもしますが、そんな風に優しくてにぎやかな周りの人たちと一緒に、田中さんと入江君の恋の行方を見守りたくなる作品です。
季節は秋。秋を愛する人はこころ深き人…田中さんと入江君の恋も深まりましたね。自然に語らって、自然に手をつないで歩けるようになって、そして黄金色の大イチョウの木の下でふたりっきり。まさにすてきなワンシーン! ほっこり和みます。本当にこのふたりは熱いけど穏やかであったかい。
自分の知らない相手の世界を垣間見て、別個の人間なんだから当たり前なのはわかってるけど、なんだか身の置き所がないような気持ちに…って感じかな。
それでもこの二人はひとつひとつのことを、自分たちのペースで一緒に乗り越えていってるから、二人なら大丈夫なんだろうなぁと思いながら見守ることができる。
信子ちゃんわかるよ〜!
はじめてのキスいつするのか、唇乾燥してないかとか気になったよね
入江君も色々考えてぐるぐるしてこんなときもあるよね。
2人で手探りで作り上げていく信子ちゃんと入江君の関係すごくときめく
それぞれの目線からのお話が入っているので、読んでる方は微笑ましくて末長く仲良くなってね!とモジモジしている2人を見てしまいます。
だいぶ距離が近づいた2人なのでこの後どうなるか楽しみ。
このお話は脇役が皆魅力的なのでいい職場だなぁ。こんな人達と働けて羨ましいといつも思います。
付き合いたての初々しさがとても感じれてすごくキュンキュンしました。特に敬語からタメ口にしていくシーンのもどかしさや慣れてなさに心がすごく踊りました
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