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最先端の研究者が、一般読者に向けて実証研究の最新成果をわかりやすく説き明かす昭和史講義シリーズ・待望の戦後篇。下巻では、高度成長時代の端緒となった石橋内閣からバブル期、昭和の終焉までの時期を扱う。岸内閣と安保改定、東南アジア外交や日中国交正常化、日韓基本条約、沖縄返還などの外交問題から、政官関係、東京五輪、全共闘運動、公害・環境や歴史認識、石油危機、新自由主義といった国内政治・経済の諸問題までを21の多彩なテーマで詳説。戦後史入門の決定版。
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Posted by ブクログ
昭和の戦後も後半。高度成長からバブル時代へと進み、この辺りは自分も同時代の記憶があるところ。 あらためて、あの時の事件は、そういうことがあったのかと思うところも多い。 とくに国際関係の話し、とくに中国や韓国、東南アジアとの関係、歴史認識問題などはあらためて頭の整理が進んだ。 また、安全保障問題...続きを読む、全共闘運動など、そんな熱い時代があったな〜という感覚があると同時に、今、またそんな問題がリアリティのあるものとして浮上している。それは私たちはどれだけのリアリティをもって考えることができているだろうかと思った。 一方、ここに書いてある内容は、自分の理解を大きく変えるようなものでもなく、これはわたしの同時代の記憶があるせいか、それともこの時代はまだ未公表の資料が多いせいなのかは不明。 今の時代は、ここに書かれている時代と地続きでつながっているのではあるが、今の時代は、ここにある何らか良さのようなものが徐々に崩壊していった先にあるという見方もできる。 今となっては、想像もできなくなっているのだが、一時はジャパン・アズ・ナンバーワンだったわけで。。。。あれはなんだったんだろう。。。。
興味の持てた論考 5 対東南アジアの外交 11 日韓基本条約 13 沖縄返還 19 歴史認識問題 特に、「日韓基本条約」は、今日まで解消されていない日韓問題の寄って来る来る所以、両国の共有できない歴史認識の根本的な問題の所在を明確に整理してくれていて、大変参考になっ...続きを読むた。 (上)、(下)を通して 戦後の歩みをコンパクトにまとめていて、まずはこの一冊というときに参照できる新書らしい新書である。 ただ、戦後を通史的に押さえていこうとして各講を配列しているのは理解できるのだが、首相に着目してその内閣の課題や実績を説明した政治史的なものは、それ自体としてまとめた形に(できれば別の書籍として)、この講義としては、論点的なトピックに絞ったものにした方が、読者にとって全体として理解が進むのではないかと思った。
<目次> 第1章 石橋湛山内閣~高度経済成長への序曲 第2章 安保改定 第3章 安保闘争と新左翼運動の形成 第4章 岸内閣の内政と外交 第5章 対東南アジア外交の展開~1950ー1960年代 第6章 池田内閣と高度経済成長 第7章 政治家・官僚関係の新展開~1950ー1960年代 第8...続きを読む章 日中民間貿易と国交正常化 第9章 東京オリンピック 第10章 佐藤長期政権 第11章 日韓基本条約 第12章 全共闘運動・三島事件・連合赤軍事件 第13章 沖縄返還 第14章 公害・環境問題の展開 第15章 原子力・核問題 第16章 石油危機 第17章 田中角栄の時代 第18章 ロン・ヤス関係~個人的信頼関係と日米外交 第19章 歴史認識問題 第20章 国鉄等の民営化と新自由主義のはじまり 第21章 バブル時代の政治 <内容> 永遠と続いていたちくま新書の日本史シリーズの掉尾を飾るもの。戦後史の下巻は、やはり知らないことばかりだ。近年研究が進んだり、情報が公開されてきたりしたこともあるだろう。自分の勉強不足もある。授業の繁栄できればいい。
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