ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
なぜ昭和戦前期の日本は、破滅への道をひた走ったのか。その原因を、より深く、より正確に究明すべく二〇名の研究者が最新研究成果を結集。これまで扱われてこなかった史料や、見落とされてきた事象を検証し、一般読者に向けて、わかりやすく、事実に即した間違いのない歴史を伝える。より進んだ探究のための参考文献ガイドも充実。混乱と激動の時代の全体像を示した入門書として好評を博した『昭和史講義』から、さらに踏み込んで、新たな論点へと挑む、シリーズ第二弾!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~9件目 / 9件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
「昭和史講義」が好評だったので、その続編としてでたもの。 前作同様に、戦前を中心として、注目すべき出来事の事実解明を中心としながら、20のトピックを20人の研究者が概説したもの。 出版の経緯からして、前著と一緒に読まないと、全体の流れがわからなくなるかもしれないが、これだけでも、多分、それなりに...続きを読む面白いだろう。 一人の著者による通史ではないので、読みにくさはあるのだが、取り扱われるのは、それなりに「知っている」つもりの出来事が多いので、それなりに面白い。また、通常、どういう文脈で議論されているかもなんとなくわかっているつもりなのが、近年の研究ではかなり違う話しになっいるかがわかって、スリリング。 やっぱ、わたしたちの戦前の歴史の標準的な理解は、戦後民主主義の視点で、戦前と戦後を切り分けて、戦前を陸軍とか、一部の政治家の責任として整理して、前に進んでいこう、という感じのものになっている。 が、現実はやはり複雑で、色々な人の思惑や権力闘争がなされるなかで、半ば、偶発的になにかがなされ、それが次の打ち手を制限していく、という感じのものなんだな。日本が無茶な戦争をやったことは必然ではない。とはいっても、その時点でどの程度の自由度があったのかというと、やはり選択の幅はだんだん狭くなっていたのだろうと思う。経路依存的なプロセスだな。 もちろん、国内の事情だけで、政策が決定されるわけでなく、戦争となると、国際情勢のなかにあるわけで、ナチスドイツの台頭、大戦前半での快進撃をみながら、どうにかなるんじゃないかみたいな他力本願な面も多々ある。 まさに、国際社会、そして国内政治、世論の荒波というか、濁流のなかで、しばしば意思決定を先送りしつつ、中央のコントロール不足で生じるさまざまな軍事衝突に苦悩しつつ、なんとなくやっているうちに、だんだん打ち手がなくなってしまう、というプロセス。 これは、やはり全体主義ではない。ほんとバラバラな意見がぶつかって、意思決定できない状態なのだから。 でも、なぜだか、「天皇」というキーワードで誰もが一致してしまう不思議さ。 では、その天皇自身はどうかというと、国際関係を重視していて、英米と協調路線でいきたい。なので、軍部、とくに陸軍の過激派を警戒していて、信じていない。できるだけ、軍部をガバナンスしたい。しかし、天皇が具体的な政治判断をすることは、旧日本憲法下においてもできない。先がわからないなかで、具体的な政治判断をすると、その責任が天皇自身にふりかかり、制度としての天皇を維持できなくなるリスクがあるわけだ。 そういうなかにおいても、トップの人事については、漠然として形ではあるけど、方向性を示して、なんらかの影響力を行使する。それが軍部をコントロールすることになると思っての介入である。だが、この介入が、しばしば、より状況を悪くすることに働いたりする。もちろん、結果論なんだけど。。。。 「天皇」という文脈を外してみると、こういうこといまだにやっているな〜と思ってしまう。
『昭和史講義』で触れながら掘り下げられなかった事項、触れられなかった事項を取り上げる。 引き続き、冷静かつ中立的な記述によって昭和史に関する最新の実証的研究の成果を紹介してくれる。物事がいかに複雑に展開したか、一面的な見方や単純な見方、陰謀論などは成り立たないということが、本書を読むと非常によくわか...続きを読むる。未だに論争になっていることもあり、昭和史の論点の整理としても読める。
全部で20講あるので当然中身も精粗様々。個人的には第5項、8講、12講、16講が興味深かった。「昭和恐慌下の日本」を扱った第4講はダメ。しかし、全体としては勉強になった。
『昭和史講義』を各論に展開したもの。短編の小論であるため表面的になっているところが多いが、それでもそれぞれのテーマの入口としての機能を果たしている。また、それぞれの著者による切り口の違いも感じ取ることができる。細かい話になってしまうのはそれはそれでよく、興味深いのだが、ただ残念なのは、それぞれの話の...続きを読む足下にいた日本国民の息遣いがほぼまったく書かれていないことである。 評論のための評論、歴史遊び、このような評価になってしまう面がある。そのとき人々の生活はどうなったのか、どのような影響を受けていたのか、そのときの気持ちは、このようなところからも切り込んでほしかった。
ちょっと重箱の隅をつついている感があるけど、開戦から終戦までの政府と軍部の動きが分かる。資料が揃わないから難しいのだろうけど、民衆は開戦に向けての動きを、どうとらえていたのだろう。 それにしても敗戦を認識しながら降伏できなかった日本政府は、無策無能であったとしか言いようがなく、そんな政府を選択したの...続きを読むには、どんな理由があったのだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
昭和史講義
新刊情報をお知らせします。
筒井清忠
フォロー機能について
「ちくま新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
新しい象徴の時代へ
近代日本暗殺史
コロナ、戦争、危機管理 指導者たちの「失敗の本質」
西條八十
昭和期の陸軍
昭和史研究の最前線 大衆・軍部・マスコミ、戦争への道
昭和戦前期の政党政治 ──二大政党制はなぜ挫折したのか
真珠湾攻撃から80年 明日を拓く昭和史論【WOP】
「筒井清忠」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲昭和史講義2 ──専門研究者が見る戦争への道 ページトップヘ