レナードの朝〔新版〕

レナードの朝〔新版〕

20世紀初頭に大流行した脳炎の後遺症で、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった患者が、奇跡の新薬L-DOPAの投与によって目覚める。 しかし体の機能回復に加え、人格まで変貌してしまうという怖い副作用が……。 レナードら20人の症例とそれに誠実に向き合う脳神経科医サックス博士の葛藤を、人間味あふれる筆致で描く。1970年代の初版以降、演劇や映画化でも世界を感動させた不朽の名作の新版文庫化。

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レナードの朝〔新版〕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月30日

    年の最後に今年読んだ中で最も重要な本に出会えた。前半の症例一覧も本当に考えさせられましたが、後半の医学とは、治療とは何であるべきかというある種の決意が人生を変えさせられた。噂に違わずこれが間違いなくオリヴァー・サックスの代表作だと唸りました。

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    Posted by ブクログ 2020年04月18日

     この小説の著者は、イギリスの神経学者です。同名の映画は一九九一年四月に日本で上映され、多くの人を感動させた。小説の初出は、一九七三年に上梓されています。
     一九二〇年代生まれの患者が多い「嗜眠性脳炎」は、通称「眠り病」というが、その病の既往性のある患者たちが、回復後、比較的長い年月を経て、パーキン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月24日

    "映画にもなった「レナードの朝」を今読み終わる。
    オリヴァー・サックスさんの語り口も読みやすく、一人一人の物語に引き込まれる。
    1900年代前半から大流行した脳炎の後遺症で、パーキンソン症候群、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった人たちが、ある新薬(L-DOPA)の投与により、以前の生活...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月09日

    嗜眠性脳炎後遺症患者に対し、L-DOPAという新薬がもたらした目覚めとその後の経過を、個々の症例とともに語る本。

    医学・科学を扱った本でありながら、個々のケースや患者を見つめる視点はとても人間的で文学的、ときには詩の域にすら入ることもある。著者自身「人間的な物語を書く」ということを強く意識していて...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    脳神経外科による脳炎後遺症患者の長期観察記録。ただし、無味乾燥な症状や数字のみの記録を避け、患者個々の性格や言動、発症までの暮らし、社会との関わり方までも記載し、文学的で哲学的。それは現代医療の患者を即物的に扱う姿勢への批判からきており、一見支離滅裂な行動をする患者側から見た世界、その行動原理、内在...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年07月26日

    そういうわけで読んでみた。
    映画のおかげでタイトルは「レナードの朝」だけれど、原題は「Awakenings(目覚め)」。
    本を売るには知名度の高いこのタイトルの方が良いんだろうけど、
    中身はやはり「目覚め」だよな、と思う。
    出版社も慈善事業じゃないのでしょうがないけど、
    ちょっと陳腐化されたようで残...続きを読む

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