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Posted by ブクログ 2018年05月27日
1964年(昭和39年)東京オリンピックの年に書き下ろされて1975年に改訂されたものを底本に文庫化。
日本の都会はどうやってできていったのか、都会の暮らしはどうやってなったのかということを、村ができて、そこではどんな暮らしが営まれていたか、そして村が町になっていって、と、この順ではないけれど自身が...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月24日
日本の都市や農村で、何が変わり何が残っているのかについての重要な示唆が詰まった一冊。本書が書かれたのは戦後、都市人口が急激に膨張した時代であり、そこでは必然的に都市と農村のせめぎ合いが強く意識されたことだろう。農村コミュニティが急速に解体し都市化が進む一方で、農村国家としてのアイデンティティが喪われ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月08日
この本は町における、村における「ふるさと」を題材にしており、地方や村やコミュニティに関心のある人には必読と思われる。
中盤以降の村の話は、身近に感じつつ読後は複雑な心境になった。
・人口が増えたことにより土地でまかなえる人数に余裕がなくなるため次男三男は明治以降では町へ出て行き、町の成立がそういっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月20日
昭和39年の東京を出発点に、日本の都市とムラの成り立ち、失われていく伝統や地縁を記録した一冊。とくに明治期の都市の形成過程において〈村は古さを保つために、増えていく人を都会に送り出し、都会は村の若者たちと新しい知識を吸収して新しくなっていった〉という一節は印象的だった。日本の都市が伝統や固有の色を...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月20日
日本の村、町の地理的、歴史的な成り立ちを著者の体験を踏まえて描いている。町の中の村、村と町の関係など、思わぬ視点から書かれている。1960年代の日本の村や町が描かれており、この50年での変化の大きさに驚かされなちる。著者の日本各地でのフィールドワークの経験に基づく発見、指摘が随所に有り、読み物として...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月22日
河出文庫から、宮本常一の著作が復刻されている。全集などでしか読めなかった作品が手軽に読めることはラッキーで、出版社に敬意を表したい。
中身は、日本の町、村の成立を概要的に解説しており、非常に読みやすい。一通り読めば、流れをつかめるようになっている。
書かれたのは今から数十年前になるが、読み終えたあと...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月22日
この本はこれまで私が読んできた他の宮本常一の本たちと、ちょっと様子が違う。
民俗学は民俗学なのだが、俯瞰的・通史的な観点が入って、歴史学的な著述となっているのだ。町や村の「なりたち」を問うということは、継起した事象の因果関係を追うことであり、それを体系化していくと民俗学とも人類学ともちょっと違う場所...続きを読む
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