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「柔よく剛を制す」(三略)ほか、名軍師・太公望の秘伝。 戦国時代から現代まで読み継がれたリーダー必読の書。 ロングセラー待望の新装版。 「武経七書」のうち「六韜」「三略」を収めた第三巻。 全てに現代語訳、読み下し文、原文つき。
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Posted by ブクログ
『リクトウサンリャク』というのは、携帯ではすぐに出ないような文字である。 にもかかわらず、現代まで使われ、残っている言葉の語源が多く載せられている。 私はこの書物を勝手に「世界最古のケーススタディ書籍だ!」と思っている。 太公望と周の文王、武王の対話が中心になっているのだが、実は作者は太公望ではな...続きを読むい。不明なのだ。にもかかわらず、いきいきとした当時のやり取りを感じさせる。 それは時代は変われど、経営者が自分の右腕とも言えるブレーンに「この場合はどうか?」と尋ねると、その質問に対する的確な答えをすらすらと答える姿にも似ている。 太公望がすごいのは言うまでもないことであるが、周の文王、武王の質問力も凄まじいものがある。 現代に置き換えると「そんなことはもうできませんよ!」と言いたくなるような、パワハラ、無茶ぶりのような君主の質問を、 丁寧に解説し、勝機を見出している。 その無茶ぶりのおかげで、太公望の才能がグイグイと引き出されている。素晴らしい質問力だ。 指導者にふさわしい人物、リーダーにふさわしい人物、と「本当にそうなんですよ! 太公望さん!よくぞ言ってくれましたよ。うちの社長にぜひ聞かせてやってくださいよ!」と両手を叩いて、言いたくなるような内容に満ちている。この辺りが今なお リーダー学として愛される理由であるかと思われる。 また、私が着目したいのは、儒学者にありがちな抽象論ではなく「具体的数値として対策を太公望が述べているところ」である。 もちろん「こういう心がけているといい」「こういうとこを備えている方が良い」というアドバイスもしているのだが、それだけにとどまっていない。 軍用編には、珍しく「よくぞ、お尋ねくださいました!」と、待ってました!とばかりの返事をしている。そもそもそういう方が得意なのであろう。 「一万の軍勢を率いるのには、重戦車36台、強弩、ボウゲキ戦士24人。車輪の直径は8尺。 大楯隊でボウゲキを装備した戦車72台。…」 などと、個別具体的に、きめ細やかに アドバイスしている。 常々、シュミレーションを積み重ねた結果、どのような状態が理想的かを描いていたからであろう。 もちろん、そのまま現代に使えるわけはないのだが、 この「尋ねられたら、すぐに具体的数値まで答えられるようにしているところ」が、サラリーマンとしては理想的な目指すべき姿であると言えよう。 武王は、いつ終わるとも分からない長々と 太公望が喋った後「いかにも最もである。」と端的に答えている。 それは内容を理解したというよりも「こいつに任せておけば安心だな」というような答えであろうと思われる。 そしてまた武王は「絶対絶命の負けている状態からの巻き返し」についても尋ねている。 「それはもう、負け戦でいいんじゃないでしょうかねぇ~」 とは、太公望は答えない。 その辺りを情緒や空気でごまかすことなく、具体的方法論で危機を脱出し、勝利に結びつける道のりまでを具体的に答えている。 王「この場合はどうか?」 望「それに対してはこうすれば良いです。」 王「別のこの場合には、どうすれば良いか?」 望「その場合には、こうした手順がございます。」 王「敵に囲まれて、逃げ道もなく、兵隊も食料も少ない。この場合どうすればいいか?」 望「実に厳しい状態ですね。しかしこのようにすることで対策ができます。」 という、気持ちの良いほどの問答集である。 むしろ、太公望を困らせてやろうというぐらい極端な例を挙げていくが、すらすらとそれに対して対策を出してくるのだ。 ゴマすりやへつらい、お世辞などを好む経営者が多い中にあって、圧倒的に「実用的 アドバイス」を求め、 端的にそれに対して答えている。 3000年の風雪に耐え抜いたとは思えないほど、生き生きとした表現で記されている。 途中のどこから読んでも良いし、1つだけ読んでも良い。1分で読めるものもあれば、長く考えさせるところもある。 ただし本が重い。 教科書のような、がっちりとした「一般人を寄せ付けないような外装」をしている。 いかにも「中国古代史大好きですよ。それ以外の人は読まんでもいいよ。」というような見てくれをしている。 しかし、内容は会社員が、ちょこちょこっと社長とのやり取りを読み、自分たちのやるせない溜飲を下げるにふさわしい現代的な内容に満ちている。 ちょっと読めば、理不尽な社長や上司の要求も「やっぱりこういう人が本物のリーダーなんだよね~」と、なんだか納得できる。 文庫版があると嬉しいな、という思いを込めて星ひとつ下げた。
六韜三略は初めてよみました。 孫子と似たところはありますが今日のリーダー論やビジネス、生活に通ずるところがあります。
●将とは君主とは 「将に三勝あり」の意味を調べたかったが、それだけでなく、太公望との問答がとても参考になった。将が兵士の苦労を共にするようにすれば自ずとついてくるということ。まさに、自分の上司達は自分のことしか考えてなく部下の仕事なんてわかろうともしない。「将」ではないなと、改めて感じる。組織には、...続きを読む担当72人をそれぞれ役割をあてておくようにするなど、興味深く、現代にも通用するものであった。また、張良が参考にした三略も掲載。何度も読み返して参考にしたい。A**
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