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公共事業や福祉のバラマキは巨額の財政赤字を生み出したと言われ、それに代わる新自由主義政策もグローバル資本主義の犠牲者を増やし続けている。右派も左派も行き詰まったいま、日本経済が進むべき道はどこにあるのか。本書では、ケインズやハイエクを筆頭に、経済学の巨人たちの論に共通する「ある視点」を提示する。それはすなわち「リスク・決定・責任の一致が必要だ」という示唆であり、「予想が経済を動かす」という真実である。気鋭の理論経済学者が1970年代から現在に及ぶ経済論争の潮流と矛盾をとき明かす、知的興奮にあふれた1冊!
...続きを読むPosted by ブクログ 2018年08月19日
時代遅れの大きな政府の推進者とみなされがちなケインズと、新自由主義の祖の一人にかぞえられることのあるハイエクという、二人の経済思想家が考えていたことをみなおしつつ、ベーシック・インカムやインフレ・ターゲットといった、現代において議論の的になっているトピックについても検討をおこない、現代の日本経済が直...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月01日
ちょっとタイトル詐欺はいってると思う。
小さな政府だー新自由主義だー市場に任せろーいや第三の道だー といった叫ばれ続けてけっこう経つが評価の安定しない──評価することが無視されている──近年の政治的経済政策について、ケインズやハイエクといった経済学者がなにを問題にしていたのかに軸足をしっかりと置い...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月26日
訳あって敢えて止めていた読書再開です。
どういういきさつで購入したのか忘れましたが、政局・経済情勢を見るとなかなかタイムリーな内容なので積ん読からこれを選びました。
大きくは経済学における大きな二つの流派が現在はどのようなスタンスを取って政治につながっているか、そしてそのどちらもが経済の変遷の本質...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月02日
自由主義経済政策と社会主義経済政策の歴史を振り返りつつ、これからの経済政策・社会政策を考えていく上で重要な論点について、作者の意見を具体的に述べてくれている本です。それほど期待せずに読み始めたのですが、予想以上に面白かったです。
経済政策としては、何よりも人々の「予想」に働きかけることが重要であり、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月04日
経済政策の流れの「軸」が整理されて分かりやすかった。
日本では、右派たるべき自民党が社会党の影響の下に、本来左派の取るケインズ的な大きな政府介入を行い、これに代わる連合の支持を受けた民主党が、緊縮財政の小さな政府を目指したことから、話がややこしくなっている。逆に言うと、それができるほど決定的な違いで...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月19日
水野和夫さんの本よりはためになる場所があるかも。現実にはこういうことですって説明はしないほうがいいと思うけどね。例えば漁業は漁師さんの判断のところでやるほうがいいでしょという主張をされていますが、漁業の話を今すると共有地の悲劇にふれないとおかしなことになっちゃうと思うんだよね。特に、ソ連がうまくいか...続きを読む
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