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面白かった
この作者さんの前作の「サイコろまんちか」が面白かったので、
コチラの作品も読んでみました。
こちらもなかなか考えさせられるストーリーで面白かったです。
高評価を信じたけれど…
収録作の8割に不満が残る残念な本でした。
『記憶を飛ばす薬』が起す悲喜交交と言うコンセプトは面白かったですが、主役のほとんどが基礎モラルが低いせいで、悪い事が起きても薬による影響ではなく自業自得で『薬関係ないよね?』となります。
その低モラルもストーリの為に用意された『モラルの悪さ』なので不自然さがあり、作者も設定を持て余しているのかな、と…
そもそも、第一話の『審査結果早く知る為に記憶飛ばす』って理屈あいます?
『審査結果に伴う、諸々の嫌な経験の記憶を飛ばす』じゃないんですかね?
主役のモラルが高い作品は凄く良かっただけに、素材を活かしきれなかった消化不良な作品でした。
技術と人の関係
記憶をとばせる薬があれば人はどう使うのか,また,期待した結果と違う場合に何が起きるのか? ある意味,SF の王道である,「ある技術が社会に,人間にどう影響するのか」の話で,その部分が面白かった。
数年前,PTSD に対する新薬を開発した科学者の1人が TedTalk で得意気に話をしていたが,その応用が戦争での PTSD であったことに,コメントでは批判があった。そもそもその場合は人為的な病気なのだから,病気を予防する方に力をさくべきではないのかというものである。
後に,戦争で心に傷を追った人を回復させてはまた従軍させた話,薬の開発スポンサーが武器製造会社という話がでてくるにつれ,人の命を金にかえている産業が浮かびあがり,個人的にはなんとも後味の悪いことになった。また,現実問題としてその新薬はアイリウムほど完全ではないため,直せない人も多数いた。あの科学者は本当に PTSD を直したかったかもしれない。しかし,その薬が,直せるんだったらどんどん病人を作ってもいいのでは,という方向に利用されていた。アイリウムの話にもそのような利用法があり,興味深い思考実験だと思う。
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