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1990年前後から、ノモンハン戦史に関する旧ソ連軍側の第一次資料が利用できるようになったことから、在来のノモンハン戦像が大きく揺らいだ。著者が本書を執筆しようと考えたのも、この動きが進んで、日露(ソ)双方の資料がほぼ出そろったと見定めたからである。従来までの日本側資料中心の研究では、「日本軍の人的損害はソ蒙軍の約二倍」「ソ連の圧倒的勝利、日本の惨敗」という「既視感」が定着していた。しかし、旧ソ連側の資料が公開されるにつれ、ソ連側の人的損害などが日本軍を上回っていたことが判明し、「日本が勝っていたのではないか」という議論が盛んにされるようになってきた。著者の今回の研究では、数字だけを見ての判断ではなく、「何を目的に戦われたのか」「その目的をより達成しえたのはどちらか」というような視点から、新たにノモンハン戦を掘り下げてゆく。戦史研究の上で見落とせない一冊である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年01月15日
これまで、ノモンハン事件は、日本の負け、とされてきているように思うが、
将兵や装備の損耗を見れば、引き分けだったようだ。
それにしても
出先の関東軍と参謀本部の不統一、
戦訓を未来に活かさない姿勢、
帰還捕虜の扱い、
などは、
日本陸軍はいただけない。
戦車将校だった、司馬遼太郎が、
ノモンハン...続きを読む
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