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小池真理子さんは1990年春、長年住み慣れた東京をはなれ、長野県の軽井沢町に引越しました。小池さんは、まずクルマの運転免許を取得しました。もちろん必要に応じてのことでしたが、あちらこちらと高原の町を走り回るうち、新しい視界がひらけて来るようだったと言っています。この本には、小池さんが喧噪の中で書き続けた、恋愛や友情やお酒や猫についてのたくさんのエッセイが収められています。心やさしく生きることの難しさと大切さを、この本は語っているのかもしれません。
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Posted by ブクログ
ミステリ作家によるエッセイ集。ミステリの方は、過去にいくつか読んでいるはずだが、作品と頭のなかでつながらないため、近いうちに読んでみようと思う。 ちょっと古い本だろうな、という印象で読み始めたのだが、予想通り。「あ~柴漬け食べたい(故・山口美江)」や「カウチポテト」の時代のエッセイである。したがっ...続きを読むて、かなり時代を反映しているとも言えるし、あえて社会的に主流の論調に逆張りをかける形で、当時の若者のライフスタイルを認めるような話も多いため、今でもそれなりに楽しく読めるであろう。 ただ、それなりに上手くまとまっているものの、ちょっと物足りない部分もある。この手のエッセイで、特に女性作家に多いパターンであるが、「家族のことは書かない」「友達のことは書かない」というようなルールを設けているように感じる。 家族や友人の面白おかしいエピソードで稿料を稼ぐというようなことをするのは、プロとしていかがなものかというところは有るだろうし、わからなくはないのだが、いくら東京から軽井沢の山の中に引越したエピソードがあろうが、暴走タクシーに乗ったエピソードがあろうが、詐欺にあった友人の話のような、自分ではない人の話が描かれた途端に、客観的な視点が生まれてエッセイが生き生きとするところはある。 そのあたりも、作風によるものなのか、その頃の時代によるものかは判断できないところはある。
コワイ話 踏んだり蹴ったり 詐欺師 恋の季節 男を愛でる キョーフの白タク 化粧仮面 男と女 女流とは 。。。 短い随筆。4ページくらいづつ。 「知的悪女のすすめ」のような棘はないかも。 猫を抱いて長電話するような世間話の延長線上。 それなりのするどさと、小池真理子らしさは満載。
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