犬と人との関わりを歴史的・科学的・哲学的・政策的など、多面的に語るエッセイ。
犬について総合的に考える「犬学」への入門書ともなっている。
著者はジャーナリスト・編集者であり、比較的平易な読みやすい1冊である。
現代人にとって、特に犬を飼っている人にとって、犬とは何か、を考えてみる。
表紙の犬は、著者の犬・ラブラドール系のステラ。
*なお、邦題はいささかミスリーディングだと思う。原題は"What's a Dog For? The Surprising History, Science, Philosophy, and politics of Man's Best Friend"であり、本文も、別段、犬が人間を選んだというような、犬の「主体性」を主眼にしているようには思えない。