恐怖の民俗学

恐怖の民俗学

ビジネス・実用
1,045円 (税込)

5pt

見てはいけない。

あの世からの声、不気味な裏山、ニュータウンの亡霊、忽然と消えた黒い人影……

ひとは、この世ならざるものをなぜ見出し、いかにして語ってきたのか。
境界に「気配」を感じ、怨霊は生者を祟り、禁忌はひとり歩きする。

本書では、妖怪から幽霊、都市伝説、ネット怪談まで、民俗学の視点から恐怖の「深層」を探る。
私たちをとらえて離さない、忌まわしくて魅力的な恐怖の正体とは――。

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恐怖の民俗学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「上から目線」なるほどな視点。かつ安全な状況の場合は、ホラーを楽しめる、か。脳の認識、精神性、口承の不完全性。面白い。
    霊現象の事例もなかなか怖い。科学的に明らかにされているものはきちんと説明があり、解明しえない圧倒的な深い恐怖は、そのままに書かれている。祟りとして何かを知らせているのか。沖縄のユタ、もう少し知りたい。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    本書は、自然の驚異に対して、原初的な恐怖を感じていたところから、文明の発達によって妖怪や幽霊となり、やがてエンタメとして消費されキャラクター化されると怖いの対象ではなくなっていくという「恐怖」の歴史的な変遷と考察を交え、怨霊、死霊、幽霊という曖昧だった区分を明確に分類している。

    恐怖とはつまり、投影(プロジェクション)であるということも脳科学的な側面から解説している。

    わたしたちがブランド物に価値を投射することと、心霊スポットに「怖い」という物語を投射することは同じ構造だったなんて! 

    わたしたちが恐怖を感じる一つの場所として「リミナルスペース」というものがある。

    これは廊下やロビー、無人のショッピングモールなど、本来は「通過点」や「移動のための一時的な場所」であるにもかかわらず、誰もいなくて静まり返った不気味な空間を指す言葉(ウイキペディア)である。

    本書では伝統的なリミナルスペースは山道や峠道、夜道であったとしている。

    そして脳は、文明が発達し現代的で機械的、合理的な空間で創られている都市となった現代でも、非現実的な隙間をみつけて、説明のつかない恐ろしさを投影してしまうというのだ。怖い。

    「妖怪」はもはやキャラ化され、恐怖の対象ではなくなっている。
    「幽霊」のキャラ化も、貞子は愛されキャラとしてさまざまなグッズになっている。
    幽霊もエンタメとして消費されるうちに恐怖の対象ではなくなる日がくるかもしれない。

    そうなったとき、「説明がつかない」エラーである恐怖とはどういったものになっていくんだろう。

    そういえば、「ヒトコワ」というジャンルもありますね。
    人。最後まで残る、恐怖の対象、それは「ヒト」なのか…。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    民俗学の視点で恐怖を捉え直す本。カミ、精霊、化け物、妖怪という変遷、伝承や境界への恐れが現代のホラーに変化する様を平易に説いている。恐怖や怪異の本に親しみがある方には物足りないかもしれないが、恐怖の要素と科学的見解を巧みに整理した箇所には学びがある。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    民俗学的なホラー要素を集めた本かと思ったが、結構ガッツリと認知科学と文化形成過程から展開する面白い本だった。巻末での膨大な文献紹介も好印象。入門書的な立ち位置かと思う。
    さほどスピリチュアルでは無い。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    民俗学の知見から「恐怖」を分析する一冊。具体的で興味深いトピックも多いが、特に印象的だったのは、江戸時代の「妖怪革命」を経て、パッケージ化された妖怪たちがコレクション的に扱われるようになった一方、現代のモキュメンタリーホラーなどには「原始的恐怖」が息づいているという分析。分類する、整理するというのは、理解できないものを理解できるようにする作業でもあるのだなと感じた。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    いろいろ面白い箇所はあるんだけど、結論に関して『著者自身の体験』が根っこにあるような感じがして、どうにもこうにも。
    宮古島における名づけが他の地域の著者曰く「上から目線」とどう違うのかがよく呑み込めなかった。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    民俗学の視点からの日本人の恐怖について。恐怖そのものは世界を秩序立てるという「上から目線」に立った時にその枠におさまらないもの、根源的な恐怖に名前をつけたもの、そして現代はキャラクター消費をすることでその根源の恐怖が失われてしまうことなど。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    柳田國男と同じ出身ということで、民俗学には昔から興味を持っていたし、妖怪好きなので。
    『原初的恐怖』と『妖怪』の概念が違うことに共感というか、今までできてなかった言語化が少しできた気もする。妖怪に対する恐怖と死や自然などに対する恐怖は似て非なるものだよなぁと。
    文章の書き味もあっさりしていて、すらすら読めるし、ストレスが少ない!が、何となく物足りない感が少しあった。それが人によって良いか悪いかは分からないけど…。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    妖怪や心霊現象など昔からの根源の恐怖を
    民俗学を通じて解説したのは良かった。
    現在流行っているモキュメンタリーホラーやルミナルスペースを説明つかない恐怖として現代の科学が進んで世界でも私たちは本能に刻まれるているという内容にはピンときました。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    「恐い」を民俗学的視点から詳らかにします
    著者は関西学院大学教授で現代民俗学会会長の島村泰則さん

    現代民俗学会とは現代の民俗に焦点を当て、民俗学の尖鋭化・実質化・国際化を目指して活動している学術団体とのこと
    年会費4,000円を納めれば、あなたも入会することが可能です
    詳しくは学会の公式サイトで確認して下さいって何を勧誘しとんねん!
    わいぜんぜん関係ないわ!
    「恐怖」以外の何ものでもないわ!

    それにしてもあらためて思うのは、日本の「妖怪」の歴史に燦然と輝く水木しげるさんの偉業よな
    なんていうか日本の各地にごちゃっとあったカオスにハッキリとした姿形を与えてキャラクター化し、図鑑化したのは紛れもなく水木しげるさんの功績なんよ

    民俗学者としての水木しげるさんも興味深い

    あ!一応言っておくと、この本は別に水木しげるさんのことを書いた本じゃないです(ちょっとは出てくるけど)

    ん〜変な誤解しか与えない恐怖のレビューてやかましわ!( ゚д゚ )クワッ!!

    0
    2026年09月21日

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