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被ばく治療の第一人者による、もっとも信頼できるガイド。チェルノブイリ、東海村、福島など、放射線が絡む重大事故の現場にいち早く駆けつけ、被ばく者の救護活動を行なってきたアメリカ人医師、ロバート・ピーター・ゲイル博士。一般市民が放射線について正確な知識をほとんど持たず、誤った情報が流布していることを憂慮した博士は、わかりやすい啓蒙書の必要性を感じ、ジャーナリストのエリック・ラックスとともに本書を執筆した。どの種類の放射線を、どのくらいの線量浴びると危険なのか? 福島第一原発事故の被ばく者の今後は? 携帯電話や電子レンジの電磁波は安全か? X線検査など医療処置で浴びる放射線については? これから原発とどうつきあっていけばいいのか? 数々の切実な問いに対して、これまでの治療経験と医学の立場から言えること、放射線利用のメリットとデメリットを、ゲイル博士が基礎から懇切に解説する。放射線に関する知識を整理・補強し、利益とリスクを冷静に見据え、より適切な判断を下すために。ポスト3-11を生きる私たちにとって、いまこそ必携の1冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年09月27日
被曝治療の専門家による著作。放射線の発見の歴史から、ガンとの関係、遺伝性疾患、医療における放射線治療、原発と廃棄物(他の発電方法との比較を含む)、といった複雑な問題を説明している。
タイトルどおり冷静に記述しており参考になる。ただし、原子力発電の廃棄物処理方法についてはスッキリしない。
福島原発か...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月22日
原発、放射線の是非について最低限、踏まえなければならない事実がたんたんと述べられている。しかし、これを読み込んで議論できる人はどれだけこの日本にいるのだろう。
私は感情的に原発はダメ、理性的には仕方なかろう、という立場だったが、本書によって、大幅に立ち位置を変えざるを得なかった。まさしく、「冷静」...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月06日
著者はチェルノブイリや東海村、福島で被ばく者の救援活動に携わった医師。放射線についてわかっていることについて全方位的に概略を説明しようとした本。放射線による健康被害を、ほかの要因(例えば火力発電による空気汚染や喫煙など)による被害と比べた場合に、格段に恐れるべき統計データは見つかっていない、らしい。...続きを読む
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