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Posted by ブクログ 2014年10月18日
著者は、日本をはじめ敗戦を経験した国にとって、戦後とは「ねじれた時間」だとする。今まで真だったものがひっくり返るからだ。戦勝国の論理が通るようになり、敗れた自国のこれまでの「真」は「虚」になる。いわば「ねじれ」を中核に抱えて在立する社会となる。おそらくそれが、復興や成熟の原動力にもなるのだろうけど、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月06日
発表直後から言論界で論争を巻き起こした問題作。著者は、日本の戦後をどう認識し、それに対し私たちはどのように向き合っていくべきかを考えていくうえで「ねじれ」の概念を提起しますが、彼は論考を深化させていく過程でその拠り所を最終的に文学に求めています。これは彼が文芸評論家であることを考えれば自然なことでは...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
先生のおすすめからもう一つ。
「現在の自分を肯定しようとすれば、敵であったもの、自分達を蹂躙した相手を寿がざるをえない、その『ねじれ』こそが敗戦国の国民に背負わされる構造なのだが、そのねじれをねじれとして意識すらしていないという、さらに二重のねじれの中に戦後の日本人はある」
…ぷは!息きれそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月01日
どうやって話しながら生きていけばいいのかを実際的に考えた本でした。
ここでは四人の文筆家が挙げられています。いずれも第二次世界大戦経験者です。すなわち、大岡昇平、太宰治、サリンジャー、ハンナ・アレントの四人です。
では、彼らは生き残ってしまったあと、どんな「語り口」を選んだのか?
まず大...続きを読む
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