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『試験に出る英単語』と『基本英文700選』で大学には合格した――でも少しも英語ができるようにならなかったあなたへ。英和辞典が気づかない英日一対一対応という幻想と、学校英語・受験英語の人工言語化が日本人の英語力を低くしているのではないか。英語のシャワーでこれまで習い覚えた英語を unlearn する必要がある。アクション映画で決まり文句と生の発音を体得し、TIME の記事から60%の理解で速読・粗読する独自の方法を提示する。学校英語の害毒を中和するための Modest Proposal。
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Posted by ブクログ
受験英語の欠陥と英語学習の改善策について書かれた本。
30年以上前の本で、ずいぶん前に一度読んだ気がする。
「水はwaterではない」「headは頭ではない」という切り口から、英和辞典の問題点を語り、受験の英語構文の歪さを解説していく。
そういえば、フィリピンで英語を学んだ時、受験英語では結構当たり前の表現(no sooner thanだったと思う)を、先生が知らなかったことを思い出した。
著者の解決策は、受験英語を止めて、英語をシャワーを浴びるように聞き、レベルに合った多読をすることである。
30年前は難しかったが、一人一台のタブレット学習をするような時代では、容易なことであろう。今こそ、彼のやり方を取り入れても良いのではないか。
Posted by ブクログ
学校英語・受験英語のおかしさを具体的に指摘した本です。
著者の主張自体はけっして珍しいものではなく、むしろ聞き飽きているといっていいくらいなのですが、英和辞典の硬直した訳語や、森一郎の『試験に出る英単語』(青春出版社)、伊藤和夫と鈴木長十の『基本英文700選』(駿台文庫)などから多くの例を引きながら、その問題点を明らかにしているところなどは、単純に勉強になりました。
ただ正直なところ、受験英語に対する批判のトーンがやや強すぎるのではないかとも感じます。確かに、英語と日本語との間に硬直した一対一対応が成り立っているかのような理解には問題があるのでしょうが、学校英語・受験英語も初歩の段階においては役に立っているのではないかと思うのですが。ただのハシゴにすぎないと割り切れば、それなりに有益だと考えます。
Posted by ブクログ
多読指導で有名な酒井先生の初期の本。全体的な内容が多少古くなったような感じがするが、(特に「学校英語」については、2003年に改正された学習指導要領を見ても「実践的コミュニケーション」が前面に押し出されていることや、それに見合った指導を展開している先生も少なくないので、著者の当時の見解が現代の実態と全く一致するわけではない感じがする。)それでも学校文法や受験英語の弊害や多読・多聴の方法論の話は参考になる部分が多い。
本書は、「学校英語=人工言語」となっているメカニズムを、英和辞典批判、学校文法批判等を通して分析し、多読・多聴の方法など、それに代わる新しい学習法を提示している。全体的に分かりやすい書き方で、特に方法論の解説は役に立つ部分もあるし、多読をやってみようという気にさせてくれるが、最後の「演習編」は紙幅の都合もあるのだろうが、少し不親切、というか無責任な感じもする。「演習編」は映画「スピード」とTIMEの記事でその実践法を紹介しているが、それらは全ての結果(答え)が分かった先生だからこそできるやり方であって、初心者は、例えばどんな映画を選べばよいか、どんな台詞を聞き取ってまねすれば良いか(つまりあらかじめ英語の台詞が分かっていないといけない。今ならDVDで英語字幕を出せるから良いが)、どの部分が読めれば記事の面白さが理解できるのか、といった肝心な点がよく分からない。映画には方言やスラングもあるし、必ずしもトピックセンテンスを読むだけで記事全体の面白さが味わえるわけでもないし、少し納得できない部分がある。映画や記事を楽しもうとする姿勢には賛同するが、おれならこんな読み方はかえってフラストレーションが溜まってしまいそうだ。
上記の斎藤先生とは真っ向から対立するような方法論を展開している。リーディングに興味のある人は読み比べてみるのも面白いかもしれない。
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