慈悲
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慈悲

1,320円 (税込)

6pt

4.0

稀代の仏教学者が追究した仏道の根本概念 その出発点にして到達点
他者へのあたたかな共感がここにある

友愛の念「慈」、哀憐の情「悲」。生きとし生けるものの苦しみを自らのものとする仏の心、そして呻きや苦しみを知る者のみが持つあらゆる人々への共感、慈悲。仏教の根本、あるいは仏そのものとされる最重要概念を精緻に分析、釈迦の思惟を探究し、仏教精神の社会的実践の出発点を提示する。仏教の真髄と現代的意義を鮮やかに描いた、仏教学不朽の書。

慈悲の実践はひとが自他不二の方向に向って行為的に動くことのうちに存する。それは個々の場合に自己をすてて他人を生かすことであるといってもよいであろう。(中略)それは個別的な場合に即して実現さるべきものであるが、しかも時間的・空間的限定を超えた永遠の意義をもって来る。それは宗教に基礎づけられた倫理的実践であるということができるであろう。かかる実践は、けだし容易ならぬものであり、凡夫の望み得べくもないことであるかもしれない。しかしいかにたどたどしくとも、光りを求めて微々たる歩みを進めることは、人生に真のよろこびをもたらすものとなるであろう。――<「結語」より>

※本書の原本は、1956年に平楽寺書店より刊行されました。

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慈悲 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    慈悲について、インド、中国、日本の文献を広くひもときながら、その意義をさぐる。なかなかこのような横断的な論は珍しいのではないか。専門書だが、段落が小さく、大変に読みやすい。

    愛とは異なる仏教固有の概念・慈悲。

    社会、国家事業としての慈悲の発現など興味深い論点であった。

    0
    2022年09月27日

    Posted by ブクログ

    仏教が説く本質とは何か?
    という問いに対して著者は「慈悲」と解説している。
    慈・・・喜楽の因果を与える事
    悲・・・憂苦の因果を与える事

    いわゆる抜苦与楽であるとするが、ではその慈悲というものはどのように捉えられて、各宗派や歴史の中でどのように扱われていたか探求していく本。

    とはいえ、一般人の日常

    0
    2021年05月08日

    Posted by ブクログ

    ◯仏教にかかわらず、慈悲に関する言行や思想を集めたエッセイといった感じ。
    ◯宗教であれば、それぞれの宗派における根本的な思想があると思えば、そのうちの慈悲という概念を引っ張り出して、著者の定義する慈悲に比定しているようにも感じる。果たしてその慈悲の解釈はそれであっているのかと疑問に思うことも多々あり

    0
    2019年11月02日

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