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この世に生まれから拡大し続けていた自分の世界は、ある時期から一転して収縮を始める。老いの始まりという誰もが通る転換点で力になったのが、かつての失敗から得た学びの数々だった。失敗学の大家が、長年の研究と実践から導き出した人生訓とは。
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Posted by ブクログ
失敗学の権威、提唱者(名づけ自体は立花隆らしい)とされる著者が80代半ばを迎えたいまの自分をなぞらえながら失敗学のエッセンスを述べている。
「失敗学」という言葉がひとり歩きしている感があるが、著者が提唱していることは失敗の有無に限らず物事への対処法ということだと思う。著者はシステム工学分野の人のよう。行動科学っぽい感じもしたり。こういう自分の苦手そうな工学とか理系っぽい領域で物事へのうまい対処法が研究されているのだから、文系の自分が要領悪いのもむべなるかな。
失敗学の基本は、落ち着いて真摯に取り組むことだと読み取った。それを体現するかのように生きてきた著者の筆致が穏やかでいながら教養厚く、また80代にして自分を的確にとらえつつ充実した人生を生きている様が伝わってきて読んでいて心地よかった。
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