放浪記

放浪記

869円 (税込)

4pt

第一次大戦後の困難な時代を背景に、一人の若い女性が飢えと貧困にあえぎ、下女、女中、カフェーの女給と職を転々としながらも、向上心を失うことなく強く生きる姿を描く。大正11年から5年間、日記ふうに書きとめた雑記帳をもとにまとめた著者の若き日の自叙伝。本書には、昭和5年に刊行された『放浪記』『続放浪記』、敗戦後に発表された『放浪記第三部』を併せて収めた。

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放浪記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月12日

    放浪記といえば、森光子さんのでんぐり返しが思い出されるが、原作を読むのは初めてだった。 大正11年から5年間、日記をもとに昭和5年に刊行された放浪記「第一部・第二部」と、敗戦後に発表された「第三部」を収めてある。

    これはおもしろい。言葉の運びがとても斬新で読みやすい!
    第一部(放浪記以前)
    「私は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年05月28日

    映画は見たことがあり、読む本もなくなったので
    読んでみるかと読む。この捨てっぱちな主人公の
    文章が映画の中の高峰秀子さんそのままで高峰さんを
    想像しながらずんずん読みすすめた。
    当時の貧乏がどれほどの貧乏か、食うや食わずの大変さ
    などをひしひしと感じながら読む。今の時代は貧困もあるけど
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    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    1930年ころの日記。ブログの走りがこの作品。女性ながらもすさまじい人生を送っていると感じるのは、戦争後という時代背景も関係がありそう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    日記文学という形式の中に,自ら生計を立てていくことの自覚と,時折現れる詩情が入り混じる。本作のリアリティはいきが良い。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    NHK百分で名著での紹介に触発され、放浪記を読み進めております(名前は良く知っていましたが、読んだことが無く)。炭鉱の多い西日本各地(門司、下関、戸畑、若松、佐世保、直方等)を転々とする小さな林芙美子(1903年生まれ)と松本清張(1909年生まれ)の小倉での苦しい暮らしが重なります。あの、海が見え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月04日

    これも、ヤマザキマリさんの本棚にあったので読みました。
    明治36年に生まれ昭和26年まで生きた林芙美子の三部からなる日記と詩です。


    (P530より)
    死んじまいなよ。何で生きてるんだよ。
    何年生きたって同じことだよ。お前はどうだ?
    生きていたい。死にたくはござらぬぞ…。
    少しは色気も吸いたいし、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月18日

    林芙美子の一歳年上で貧困と不幸を絵に描いたような中で生き延び23歳で獄中自殺した金子文子「何が私をこうさせたか」とどうしても比較してしまう。林芙美子の貧乏は確かにそうなのだが、根底が明るい。夢を持てる適度な貧乏なのだろう。大正から昭和の初め、社会に貧富の差意識が生まれた時代。虐待や搾取を受け続けた金...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月15日

    前半、貧しい暮らしぶりを読むにつれ、しみったれた話だなやだやだと思っていたが、次第に引き込まれる。

    すさまじく金がなく寒いひもじいひもじいたべたい苦しい、という暮らしの中での、彼女の生きる力、伸びたい力の強さ、感性の鋭さとみずみずしさにおどろく。

    作家になりたい、書きたくて書きたくてたまらない、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月19日

    続けて読んだ林芙美子『放浪記』とリリー・フランキー『東京タワー』

     書かれたのは1930年と2005年、時代は半世紀以上はなれているけれどもなんと似ていることだろう!醸すもの雰囲気のことであって個性はちがうのだけども。

     作者の生い立ち、経験を文学に昇華している
     日記風
     尋常な家庭、両親では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月28日

     故 森光子さんが2000回以上も公演を行った舞台の原作。たまたま実家の本棚で見つけ、読んでみたいと積読したまま約20年も経ってしまった。
     一頁目「放浪記以前」という章。
     「私は宿命的に放浪者である。私は古里というものを持たない。・・・故郷に入れられなかった両親を持つ私は、したがって旅が古里であ...続きを読む

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