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江戸の名物男・蟋蟀小三郎の道場にやってきた素性不詳の田舎侍が道場破りを仕掛けるも、相手が悪すぎた。備中池田家から流れてきた日笠源之進には国元に戻れないある事情があった。小三郎に挑み続けることで道場に居座ることに。池田家からの追っ手が源之進を発見した時、江戸中を巻きこむ騒動に発展する。表題作「一石二鳥の敵討ち」を含む8つの短編、半次シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
半次捕物控 さくさく読める本。 最後の二編が前後編。 蟋蟀さん大活躍。 半次と蟋蟀小三郎のやりとりが楽しい。
目次 ・小三郎の罵倒 ・王子稲荷結願の御利益 ・稀代の悪党和田山龍円 ・外し忘れた魚籠の値札 ・物ぐさ女房の恩返し ・丸亀塩商人怨霊の祟り ・一石二鳥の敵討ち ・日笠源之進、返り討ちの後始末 短編集になってからはずっと、一話目に出てきた人物が一冊を通しての主人公となり、最終話ですっきりと解決すると...続きを読むいう流れだったのだけど、この巻ではキーパーソンとなるはずの日笠源之進が出てくるのは第七話になってから。 シリーズの雰囲気がぐっと変わっている。 半次の事件も勧善懲悪とは言えずにもやもやしたもの、または半次が最後までは関わらずに事件から手が離れてしまうものなど、なんとなく「やっつけですか?」という気がしてしまう。 と思ったら、この巻の最終話がシリーズの最終話であった。 解説もあとがきもない。 ただ、「最終話」とだけなって、終わっていた。 何かあったんだろうか。
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佐藤雅美
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