世界の美しさを思い知れ

世界の美しさを思い知れ

1,650円 (税込)

8pt

蓮見貴斗と尚斗は一卵性双生児。弟の尚斗は人気俳優だったが、遺書も残さずに自殺した。葬儀を終えて数日後に尚斗のスマホが見つかり、貴斗が電源を入れると顔認証を突破できてしまう。未読メールには礼文島行きの航空券が届いていた。自殺したのに、どうして旅行に行こうとしたのか。その答えを知るために貴斗は旅立つ。人気絶頂で自殺した愛する弟は何に悩んでいたのか。止められなかった自らの後悔を胸に世界を旅する貴斗。「生きること」と「死を受けとめること」の意味を問う、感動のロードノベル。

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世界の美しさを思い知れ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    貴斗と一緒に心を揺さぶられながら、
    旅をしながら、
    見えたものはやはり世界の美しさだった。

    読後にもう一度見た表紙は、
    読前と全く違うものだった。

    世界の美しさを思い知るために、
    私もこれから生きてゆく。

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    Posted by ブクログ 2023年09月20日

    双子の弟が自殺してしまったところから始まるストーリー。
    自殺という悲しいお話のはずなのに、読み終わった時に
    それも間違いではない…と
    心がほどけていく感覚のお話でした。

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    Posted by ブクログ 2023年06月22日

    死は美しいもの
    私と同い年でこんな死生観をお持ちで、月並みだけど作者の方凄いなぁと感動しました。
    ニューヨークに礼文島、ボリビアや台中が出てきましたが
    私はフランスに行って、芸術の旅に出かけたい。そう思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月16日

    松花堂弁当みたいな一冊。とても良かった。双子の弟の死をどうしても受け入れられない双子の兄が、様々な出会いを通じて弟の死にきちんと向き合うまでの流れが実に美しかった。よく練られているなというか、整ってるって表現が当てはまるかも。文もきれいで無駄がない。明快で簡潔で、それでいて心くすぐる表現もしっかりあ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    ・インターネット、SNSでの勝手な推測や発言は仕方ないものではあるが、遺族でさえ分からない自殺の原因を勝手にあれこれと議論されるのは気分の良いものではない。貴斗や両親、野木森に辻はそれを身をもって体験した。私なら怒りに任せて暴れ回ってしまいそうだ。

    ・貴斗は尚斗を、弟を本当に大切にしていたのだとよ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月27日

    とてもよかった。
    小説を読んだ気分にならない。
    死ぬ理由など考えずに、フッと死んでしまえることがあるという描写は一見非現実的だけど、芸能人の死としては一番現実的なのかもしれない。わかる気がすると言ったら恐れ多いけど、、、
    この話を覚えたまま死にたい

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    自殺した弟を思い、その足跡をたどって旅をする兄の物語。

    心にじわりと来た。
    大切な人との別れとはこんなにも痛く、心を蝕むものなのだと見事に表現されていて驚いた。

    貴斗と一緒にいろんな場所を旅して、尚斗のことを想い、悼む。
    ただ文を読むのではなく、体感する。
    そんな一作だった。
    よかった。

    大き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月19日

    双子の弟が自殺を図り、自暴自棄になりかけた兄は、弟のスマホを見つけ、顔認証でいとも簡単に弟のスマホを開く。するとそこに「出発日が近づいています」とメール。弟は何故自殺したのか。弟に導かれるままに兄は旅に出る。北海道礼文島のタクシー運転手、マルタのフィリグリー職人、台中の高美湿地での同期との一夜、ロン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月15日

    まず、比喩の使い方がすごく綺麗、ただ「気づいた」って言う時も「気づいたのは少し経ってからだった」とか少し言葉で遊んでる感じ、この表現いいなって思うとこがたくさんあった。
    この作家さんはこんなふうに視覚で感じる世界の美しさを言語化するのが上手で、こういう本を書くのに向いてるんだろうなって思った。実際に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月13日

    旅行記といえるほど各地の魅力を伝えている本ではない。自死した双子の弟を理解するために、弟が旅した足跡をたどりながら「なぜ?どうして?どうしたら弟の自殺を止めることが出来たのか」という自問の苦しみから立ち直る兄の話。重い内容ではあるけど、世界各地の美しい景色と人々との交流で綺麗な本となっている。ラスト...続きを読む

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