「就職氷河期世代論」のウソ

「就職氷河期世代論」のウソ

ビジネス・実用
1,045円 (税込)

5pt

3.0

<本書の内容の一部>
2025年夏の参議院選挙でも各党がアピールする、就職氷河期世代の支援策。だが、筆者は「現実を無視して“世代”で括ることは、政策をゆがめる」と批判する。

・「多くが就職できず、熟年非正規があふれ、貧困で年金も少なく、国に見捨てられた…」という氷河期世代イメージは、誇張である。
・氷河期世代の非正規(40代前半)のうち大卒男性は4%程度、大半は正社員化している。非正規の大多数=女性と非大卒こそ支援されるべきだ。
・氷河期より下の世代も、年収は低いままである。
・低年金者は、氷河期世代よりバブル世代のほうが多い。
・“見捨てられた”はウソ。政府は当初から対策を打ち、令和以降も年200億円前後の氷河期世代支援予算が使われた。
・マスコミ・政治家・官僚が、就職氷河期問題を好きなワケ。
・どの世代にもいる、本当に困窮している人を支援するには?

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「就職氷河期世代論」のウソ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    就職氷河期世代がウソだと説いた一冊。

    もちろん全ての就職氷河期が被害を被ったわけではないが、就職氷河期世代として素直に首肯できなかった。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    「静かな退職という働き方」という、クソみたいな本書いた人か。
    「就職氷河期」について、データをとれば全く出鱈目だという主張。

    まさに。

    むしろバブル時期が異常だったのであって、少なくとも大学卒業者について、同条件で比べればさほど差がない。

    ただこの期間中に、低レベルの大学がむっちゃ増えたし、女性活用により男性に限って言えば採用も減っただろうし、雇用が65歳までに伸びたので給料全体のコストが変わらないとしても、単価は下げられてる。

    数字から見えるのは、そうした状況の変化と、低学歴就業者と、性差による収入の違い。
    そんな当たり前のことが「就職氷河期」という言葉で歪められる。ので、対策があっち向いてホイになってしまっている。

    多分、マスコミも官僚もわかっているのだろうがわかりやすいキーワードに乗る方がやりやすいし、実際、就職氷河期を擁護しない主張には、むっちゃクレームが来るという。

    なんだ、ちゃんと分析して語れる人なんや。
    「静かな退職」は主張の仕方がおかしかったのか。

    0
    2026年06月08日

    Posted by ブクログ

    偽りの氷河期世代論に惑わされず、助けが必要な人は誰かを知る。

    ネットでも新聞でも、氷河期世代が苦労しているという話が出てくるが、皆が困窮してるのか? 本書は様々なデータを用いてそれが偽りであり、本当に困っている人の実態を見えなくしていることを、示してくれる。

    実際に困っている人がいることは事実だが、マイノリティ憑依に踊らされている面はあるのだと、本書を読んであらためて感じた。 最後に幾つか提言がある中で、欧米のような静かな退職という働き方が一つの対策になるというのは、言われてそうかと思ってしまった。

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    前期就職氷河期世代に就職活動した身として、データ解釈を矮小化しすぎかと。

    一番疑問に思ったのは、新卒学卒者数と求人数の比較 及び 有効求人倍率の通年比較がないこと。及び失業率の比較。
    各年比較で就職率の落ち込みが酷かったので右往左往したと認識している。ついで従業員人数就職率。ここもまずは押さえた上での議論が前提と感じた。筆者は認識はしているものの、世代論のウソのテーマに引きずられデータの取り方に恣意性が感じられたように感じた。

    統計データの取り方として、割合と絶対数を厳密に定義しなくてはならない。
    バブル世代と就職氷河期世代では絶対数が違う。従ってパーセンテージの誤差は絶対数の誤差ではない。氷河期世代に数%低ければ、バブル世代より人口の多い氷河期世代の数値は出てきた数字より悪くなる。世に問うならデータに出ないことを考慮して事実の解釈をしなければいけないと考える。

    近藤さんの『就職氷河期世代-データで読み解く所得・家族形成・格差』で示した点は以下の点。
    ・新卒当初は非正規に落ちたが、次第に正社員への転換が進んだ。
    ・正社員に転換するにあたり、賃金の高い企業を求めて移住が進んだ。
    ・正社員の登用が進み、賃金は改善したが、バブル世代には及ばない。
    自分もこの点に関しては異論はない。それを踏まえて、ずっと非正規で暮らしてきたという例は全人口が示している訳ではないことはそうであろう。

    とはいいながら、一定層は存在している。そして皆が皆正社員を求めているわけでもないというのは就業支援をするプロジェクトに携わってわかってきた。
    例えば、年齢上限の件。就職氷河期の方は年齢が徐々にあがっているが、従業員の多い企業は「キャリア形成のため」という実質の年齢制限を設けている事実がある。
    外資で、年齢、性別、宗教による差別しての募集は禁止されているが、この項目が残っているのは、明確な法令違反だと感じている。不都合な真実にぶつかっていることも承知してほしい。筆者のいうように、解像度を上げる必要があることは同意である。

    「就職氷河期」という言葉は使うには意味があると思っている。
    それは賃金改善の部分をどのように再配分するするかという視点である。
    就職氷河期という言葉にフォーカスしながら、中間層の再構成の定義する言葉のように使われてきた。あれもこれもでなくまずはここという言葉で使うのにはいいのではないかというのが私の意見である。

    ※ミクロの面での取りたいデータを見ると就職の流動化率。データを取るのは難しいかもしれないが、手取り率。本来はここもみるべきである。
    バブル期より額面で5%減っていたら手取り分では言わずもがな。
    それぞれの世代で大変なことはあるとしても。。。
    筆者にとってはエコーチェンバーかも知れないが、やはり氷河期世代として環境は厳しかった。仕事の難易度も上がって、経済が成長しないなか、自己成長を求められ無理な働き方をさせられた皺寄せを受けていたら怨嗟の声にもなるよなという実感もこめて。

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    「就職氷河期世代」はそんなに悲惨じゃないという前提に立っている。
    解釈の仕方によってはそうなるのかなぁと思えなくはない。

    4,6,7章は読みごたえがあった。
    が、7章の「対策」はやや疑問に感じるところがあったのと、受け入れがたいと感じる人も少なくないんじゃないかと思う。

    0
    2025年09月15日

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