巨匠とマルガリータ(新潮文庫)

巨匠とマルガリータ(新潮文庫)

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

4.0

ある春の晴れた日、モスクワに悪魔が現れた。黒魔術の教授を名乗る悪魔は、グラスでウオッカを飲む巨大黒ネコら手下を従え、首都に大混乱を巻き起こす。一方で文壇の権威に酷評され絶望に沈む巨匠。彼に全てを捧げるマルガリータは純愛を貫くべく悪魔の助けを借りる。スターリン独裁下の社会を痛烈に笑い飛ばし、人間の善と悪、愛と芸術を問いかける哲学的かつ挑戦的な世界的ベストセラー。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    巨匠とマルガリータ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1988882
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

巨匠とマルガリータ(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    4年前、ロシアとウクライナの戦争が始まったタイミングで読んだ「タ暮れに夜明けの歌を」(奈倉有里)のなかで紹介されていて、(素晴らしい名著です)必ず読みたい!と思いながら時は過ぎ。。カラマーゾフの兄弟を読んで、亀山郁夫先生の講座聞いて、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの本をいくつか読み、この度新訳が出たタイミングでやっと読むことができた。まだ戦争は終わっていない。

    これは...これはこれは…!!

    大好物なものだらけ。モスクワを舞台に、悪魔達が暴れ回る。首がとび、人々の気が狂い、書類は消えて、ネコは酒を飲む。。
    「そう、要するにこれが地獄です。」
    並行して語られる、ナザレの人イエスの処刑の物語。翻訳メモにもあったが、この物語の語り手が悪魔になったり、気を狂わされた人の夢になったり、巨匠と呼ばれる人物の作品となったりする非常に凝った構成で、そこもすごく良かった。
    悪魔に対しての神、としてのイエスという訳ではなく、「人間の欠点の中で最も重要なもののひとつは臆病」ということをあぶり出す仕掛けのように読んだ。

    空を飛んだり、月へ向う階段を登っていったり、地下への階級を下りたり、果てしなく遠い地底からやってくる死人を見下ろしたり。
    高低差を感じる場面が多くあり、躍動感にふり落とされそうな感覚になった。それがまた非常に楽しい、、、
    「悪魔の大舞踏会」がもう、本当に本当に素晴らしくて、マルガリータの目線で足をガクガクさせながら読んだ。

    純粋にこのめちゃくちゃで残酷で、なのに可笑しくて少し悲しい物語を楽しんでから、巻末の訳者による翻訳メモとあとがきを読む。
    この作品に込められた1930年代当時のスターリン批判がどのように描かれているか。
    ロシア人特有の言い回し、「悪魔は知っている」の意味。
    エルサレムの物語の背景。
    プリムス・コンロ、共同アパートなどソビエト連邦時代のこと。←スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの「赤い時代の人々」を読んでいたときにたまに出てきたような気がした。
    実際のモデルとなった建物の話。
    更に更に、今回の新訳の底本とした1990年版と、1973年版との違いまで、丁寧に説明してくれている。
    これを読んでからまた読み返すとまたまた新しい読み方が広がって、、

    ロシアに行きたい。パトリアルシエ池のほとりに行きたい。戦争なんか早く終わってほしい。

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    猫の絵のカバーが愛らしく、手に取る。

    物語は1930年代のモスクワと、「ナザレの人」がポンディオ・ピラト総督によって処刑される、約2000年前を描きながら進む。それがラストには交錯し、綺麗に混ざり合って終わる。
    壮大なファンタジーの中に、ユーモアから神学論までが散りばめられている。
    悪魔が現れ、その手下の、表紙のような可愛らしい猫ではなく、太った嘘つき猫が活躍し……タイトルの巨匠が現れるのは読み出してからかなり先で、マルガリータが現れるのは第二部まで待たなければならない。
    それでも人がどんどん消えていく場面などは、スターリン時代の旧ソ連を暗示するようで、ただのファンタジーとは読めない。笑える場面の下に、どこか拭えない暗さ、陰のようなものがある。
    読後に面白かった、だけでは終わらない時代の、歴史の靄が残る。

    そもそもこの作品は著者が1940年に死ぬまで書かれ、生前は発表されず、死後26年後にやっとソ連では発表された、検閲ありで、という。いまだに未完でもあり、また新しい完全版が今後発表かもしれないとの、訳者の言葉が。

    話は大きく個人的な問題に変わるが、新品のこの本を手にして、ちゃんと買う前に確認したつもりだった。
    しかし家に帰って開いてみると、本の中のページの一枚が折れ、しわくちゃになっている。ペリペリとそっと開いてみると、そのページの紙だけがいびつに大きく、本からひょっこりと、不恰好にはみ出している……。

    うーん、これは経験したことある人も割と多いのかもしれないが、本や雑誌で稀に存在する事象。テンションが下がり、読むのも後回しにしていた。

    ふとネットで調べてみると、いるわいるわ、同じ体験をした人。そして……ん? もしかして「福耳」と呼ぶのだろうか? こういう本から紙が飛び出たりするミス……それなら、なかなか味のある名前を付ける人もいるもんだ、と妙に納得。

    圧制下の中でこの作品を書いた著者への敬意と、大きすぎてしわくちゃで、それでも何とか読める「福耳」ページ。
    しかしこんな不恰好な福耳って(笑)
    本当に忘れられない一冊になった。

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    これまで知らなかったが、ウクライナの作家による有名な作品とのことである。
    『巨匠とマルガリータ』の題の通り、「巨匠」とマルガリータが再会し共に暮らすようになるまでを描いているが、その過程でウォーランドとその配下の悪魔たちが街を引っ掻き回しめちゃくちゃにするエピソードが複数描かれる。「巨匠」とマルガリータの登場も、序盤から暫く待たねばならず、個人的にはこの過程が本当に必要なのか疑問に感じてはいたが、このエピソード(段階)の要不要などどうでも良くなるくらい物語が面白く引き込まれた。翻訳メモに曰く、この作品が長い時間をかけて書かれたために物語に矛盾が生じているとのことだが、それも気にならなかったほどである。
    総計700p超えとボリュームのある1冊なので時間のあるときに読むことをおすすめする。

    0
    2026年05月13日

    Posted by ブクログ

    作品発表時のソ連の国情、文壇などの知識がないと難解か。長い解説を先に読んだ方がいいかもしれない。2026.3.31

    0
    2026年03月31日

    Posted by ブクログ

    翻訳はうまい
     なかなか難儀な作品だ。
     前半は文学協会の編集長が、謎の外国人(=悪魔)の予言どほりに路面電車に引かれて死んでしまふ。そんなドタバタで始まる。

     そこが魅力的に映るかどうかは人しだいだ。私はかういったサスペンス調が平坦に感じられて、近代文学としてはかなり退屈な方だった。
     要するに、この小説は通俗仕立てで、悪魔はモスクワにあらはれるし、魔法は使ふし、巨匠とマルガリータの大恋愛も街角でばったり出会った一目ぼれといふ、ラヴロマンスもびっくりの粗雑さだから、そこが問題だ。

     宗教小説の側面もある。あひまあひまに、ナザレのイエスの挿話がさしはさまれるが、ただの小道具で、結局は第1部はパニック小説としての側面しかない。奇想といひつつ、予想できてしまふ。

    0
    2025年11月06日

巨匠とマルガリータ(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    巨匠とマルガリータ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1988882
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す