増補 害虫の誕生 ――虫からみた日本史

増補 害虫の誕生 ――虫からみた日本史

1,210円 (税込)

6pt

4.0

今では忌み嫌われるハエやゴキブリ。しかしハエは小さくかわいらしい生き物と見られていた時代があり、ゴキブリは豊かさの象徴だったとする説もある。こうした虫たちは、いかにして人間の手で排除すべき〈害虫〉となったのだろうか。本書はその背景を丹念に読みとき、植民地の統治、「清潔」な近代都市の成立、戦争における伝染病の蔓延や毒ガスの開発などを契機に、近代国家が人々の自然観を組みかえてきた過去を明らかにする。文庫化にあたっては、テクノロジーの発達による害虫の「消滅」などを考察した補章を収録。小さな虫から、人と自然の関係に織り込まれたダイナミックな歴史が見えてくる。

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増補 害虫の誕生 ――虫からみた日本史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    初めて評論をちゃんと読んだ。やっぱり読むのに時間かかった。
    害虫の駆除の話だった。
    戦争で飛躍的に進化したらしい。国が旗振ってプロを集めて設備も準備して至れり尽くせりの環境にするって言うのは今じゃ信じられない。そんな中だったらどんなことに使われる技術になろうが研究者は嬉々として研究に取り組むだろうな

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    人間と共生する虫の中で、人間と利害が対立するものが害虫と呼ばれる。
    殺虫剤に耐性を持つ個体が現れるのは、人間という環境圧に対する適者生存の結果。
    なるほど。

    0
    2025年07月12日

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