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Posted by ブクログ
連載をリアルタイムで読んでいて、ラストのあまりの(読者にとっての)しんどさに耐えられず封印してましたが、数年経って気紛れでふと本棚にあった全巻読み返してやっぱり号泣しました。が、時間を置いて少しは冷静になってみると、これは物語の最大にして最後の悲劇=主人公の死をここまで決定付けながら猶、その生にこそここまでの価値を与えた、やはり希望を描きたかった物語だったんだなと思いました。希望≠幸福、希望≠救済、よって救済≠幸福ではないと。★5つは傑作というより問題作、衝撃の度合いからの評価です。誰の目から見ても明らかに不幸でなきゃいけないから、迫り来る死の影を前にして、その限りある時間の中せっかく(ようやく)出逢えた寄り添い合えそうだった女性の手まで放さなきゃなんなかったとか、どんだけ……orz まあひよのさんの特殊な立場からして、八方丸く収まるハッピーエンドはやっぱり最初から無かったですよね。作為的なボーイ・ミーツ・ガールから始まっても、一緒に重ねた時間や築いた繫がりは嘘じゃなかったですし、最後作中で何度となく歩に問いかけられてた『こんなに絶望的な暗闇の中でも今のおまえを支えてくれるもの』っていうのの大部分はやっぱりそれだったんじゃないかと信じたいですが、確かなことは物語の中で彼はまだ生きていて、その全身で懸命に希望を体現している、伝えている、ということですよね。それだけでこの物語の意義は充分だったんじゃないかと思う。幸せになるために生きてるんじゃないってのはあまりにこちらをやるせなくさせる結論ですが、最終話の扉絵とひよのさんに向けられた歩の笑顔は、決して絶望だけを読者の胸に残すものではなかったですよね。あまりに奇麗だから、胸が詰まるものでした。うーんやっぱり読み返してよかったです。直視できずに放り出していたこの物語が、ようやく自分の中で終えられた印象でした。
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