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“男のくせにフェミニストやポリコレにおもねった”発信で人気を博す後藤。ある日、片脚の悪い男・白瀬が、後藤のとある秘密を盾に「家に住ませろ」と脅迫してきて…。著者渾身の衝撃作!
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Posted by ブクログ
ものすごくよかった。読み始めは自分が何を読んでるのかよくわからず、読み進めてると途中で急にテーマがわかってそこから急に全体が見える。どうやって終わるのか気になって猛スピードで読んだ。タイトルもいい。この人の他の本も読みたい。
男のノリについて考えさせられた。 過去をいじめという可哀想な立ち位置に置きたくなくて、あれは遊びだったと強く言い聞かせる男の葛藤…
初めましての作家さん。薄い本に1800円もするなんて購入してまで…。なんて思いながら読んでいたけど、自信家のコメンテーターの男と片足が不自由な男との共同生活から自信家のコメンテーターの内面はおれなんてという全然違う性格で麻酔クリームを塗る事でコメンテーターとして活躍している内情と片足が不自由なだけで...続きを読む就活で内定をもらえず憐れみの目を向けられるだけの卑屈になった男性、浮浪者同然の生き方で真逆の2人がお互いを認め合い生きにくい世の中で心開き存在を認めていく。もう少し掘り下げどう人生を全うしていくのか知りたかったけどみんな悩みを抱えて鎧をまとっているのとそれを開かせるきっかけは自分から変えていかなくてはいけないと励ましてくれる一冊。
ただの傷を語る場面はやっぱり痛くて、日常でもなんでもないある出来事で、その傷に物語をつけたくなくて否定してしまおうと蓋をしてきたことが、男性にもあるのだなと思えたし、男性のキャラクターが「あれは被害だったのか?」という葛藤をこういうふうに語ることで巷のジェンダー論に広がりがうまれるような気がした。 ...続きを読む 小説としてはもっと愛染の言論や行動などを描いてキャラクターに深みを持たせてほしかったし、セリフで展開しまくるのでそりゃ主人公もずっと混乱してしまうよな、と思う。でも書きたいことは伝わってきたし、いい小説を読めたと満足を感じる。
男たちの話。風変わりな友情の話。 世の中の薄っぺらな部分を風刺していると思う。 大前さんの感性が好きだ。
多様性、フェミニズム、口当たりのいいことを語って「稼ぐ」ことに疲れていた男性と、弱者男性が出会って交流することで少し癒される話。 著者の方は自分の加害性にものすごく怯えてる人なのかな、といつも思う。
性別による生きづらさ、格差や差別など いつの時代にもあったはずなのに いつからこんなに あからさまになったのだろう。 でも、だからこそ 自分とは違う他人を知ろうとすることが 大事なのかもしれない。 「他人に触れて 他人と他人のまま 通じ合わないままでも 通じ合うことができる と願い、たとえそれが 錯...続きを読む覚だったとしても あたたかいと思って 崩れ落ちたかった」 そんな言葉に今の時代のやるせなさを思った。
主人公・テレビコメンテーターの男性(38)が、とても初めから卑屈な感じで、 そこに現れる足の悪い関西弁の文無しな感じの男性と、 結局どうなっていくのかと、ページをめくる。
帯を吉田恵里香と大島育宙の二人に依頼していることも含めて、2025年に刊行される小説としてめちゃくちゃクリティカル。主人公の学生時代のターニングポイントとなる出来事、その描写における「僕たち」の傍観者的態度に身に覚えがあり過ぎて読むのが辛かった。
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