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不況にあえぐ小売業界のなかで唯一右肩上がりの業績のコンビニ。「小売」だけに留まらず「サービスステーション」の道を歩みだしたコンビニの現在を徹底取材。セブン-イレブン「御用聞きへの道」、ローソン「多面化で個性のある店舗展開」、ファミリーマートの「グローバル展開」……。三者三様の戦略から、不況日本の生きる道が見えてくる。
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Posted by ブクログ
セブンイレブンについてだけは多くの書籍で取り上げられているが、他のチェーンについて表面だけではなくここまで掘り下げたものは初めて見た。 コンビニはどこも同じ土俵の同じ路線で体力勝負しているのかと思ったが、戦略は大きく異なることが少し分かった気がする。 特にファミマのいろんな意味での「本気度」に興...続きを読む味を持った。
日々成長を続けるコンビ二業界について徹底取材。 あまり利用することの無いコンビ二ですが、この本を読んで 「店舗内をゆっくり見てみようかな」と興味を引き立てられました。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、CVSの3強の特色やトップの考えなどが書かれています。 この本が書かれたのは、2012年。 そこからわずか5年の間にもCVSは絶えず変化を続けていて、そのスピードは眼を見張るばかりです。 コーヒーにドーナツなど、この5年の間に市場のシェアを奪い続けて、消費...続きを読む者に取ってより身近になるべく成長を続けています。 これからもCVSのスピード感と発想の着眼点に目が離せません。
コンビニを見る目が変わると思う。セブン、ローソン、ファミマのそれぞれの戦略、施策について、どういう考えで至っているかについて、現場の声、トップの声を交えて説く。特に、7-11については、学生の頃より注目していたので、(関連の仕事をしていた、店で働いていた訳ではない)、その変化などにもついて、追っかけ...続きを読むていたが、他のチェーンもそれなりの考えがあって変化している。彼らの行く先は同じではないと思った。
最近のコンビニの強さについて、トップ3社(セブン、ファミマ、ローソン)に焦点を当て述べられる。本書を通じてコンビニは小売店ではなく、「社会インフラ」として人々の生活を支えることに注力していることを認識した。最近では各コンビニ独自のプライベートブランドを開発し他コンビニやスーパーマーケットと差別化を図...続きを読むり、独自性で勝負を挑んでいる。また、時代に合わせて変化していくのもコンビニの特徴である。単身世帯や女性の社会進出が増え、また家族内においても別のおかずを一品食べるなどの傾向が見られるようになってきたというデータをもとに仮説を立て、個包装の一品おかずを開発し、展開するとたちまち人気商品となった。また、現在では公共料金などもコンビニで支払い可能で、より便利になってきている。3社比較で特に感じたのは海外事業(台湾、韓国、中国特に上海)においてファミマが大いにリードしていることだ。どのコンビニも日本市場はまだ飽和していないと本書では述べているが、私は飽和はしてはいないが限界はみえてきたように考える。ゆえに今後はアジア戦略が鍵になると考え自身の旅行経験からもファミマの海外進出力には目を見張るものがあり、今後のファミマの成長には期待している。より社会が便利になるようコンビニ業界の更なる発展を願う。
大手コンビニ三社の経営方針、コンセプトがそれぞれ明確に違っていることに驚いた。読んでからコンビニに行っても面白いかも…。
近くて遠い国、似て非ざるもの。そんな言葉で語られて来た日韓関係。私にとってのそれは正にコンビニであった。複写機が、Faxがない!やけに広い。その割に品揃えが… 店内にカウンターがある、店の前にはプラスチックの丸テーブル。時々、店内にも。第4章に『先を読み過ぎても消費者はついてこないし消費者の変化を追...続きを読むいかける形になると時すでに遅し』『変化の兆しをつかみ少しだけ先を行く施策を講じれば消費者の「欲しい」にマッチできる』とある。韓国社会は日本の様なコンビニを求めていないのだろうか?それとも単なるインフラの問題か?
【ポイント】 ◆序章 震災からわかったコンビニの本当の実力 13/コンビニの従業員数は、130万人 震災後、コンビニはシステム・ビジネスから、ヒューマンビジネスに体質変換した。 16/裏テーマとして、「コンビニは、もうどこも同じじゃない」→使い分けが必要 18/「地域社会の安心・安全に...続きを読む貢献するお店」←モノを売る店からの変身 ◆第1章 近づいてくる店舗 セブン‐イレブン 43/長い間、がっつり、どっしりボリューム満点の若者向けメニューで一世を風靡した コンビニ商品を「生活者向け」までに膨らませたセブンプレミアム→「部屋干しOK」 『近くて便利』のコンセプト →ミニスーパー化? 45/2011年8月 1店あたりの平均日販:67.5万円 年間来店客数:48億5000万人 7-1:近くて便利 7-2:強さの秘密 商品力 7-3:ものづくりの現場 7-4:オペレーション力7-5:現場力 7-6:店舗力 84/公共性の高いサービスの提供をスピード感を持って ◆第2章 ナンバースリーは「外」で勝負する ファミリーマート 91/ブランディングや意識改革をする時は、加盟店を巻き込んでやらなくては 消費者には全く伝わらない。 →「らしさ活動」 109/とかく日本人は雑談が下手。なにげないきっかけでコミュニケーション を作る雑談力がないと、部下との距離はいつまで他っても縮まらない。 112/コンビニは海外に進出しても国内が空洞化することはない。 生活密着型のコンビには、経済成長する国と一緒に発展できる業態。←海外進出 145/かかりつけの医者ならぬ「行きつけコンビニ」になりたい ←上田社長 ◆第3章 脱コンビニ ローソン 153/2003年全国を7つの支社に分けて、支社長に権限委譲 「私たちは みんなと暮らすマチを幸せにします」 ←企業理念 何でもかんでも東京から社長が指示するのではなく、地域に密着した経営戦略をとる狙い。 172/震災後、女性や中高年客の来店が増えたコンビニ業界のトレンドワードは、 「惣菜」「ロングライフ」「日用品」 →ローソンセレクト 174/ローソンセレクトは、「そのまま食べられるメニュー」、 セブンプレミアムは、「ごはんのおかずに、あと一品」 188/企業理念: 私たちは、「みんなと暮らすマチ」を幸せにします。 200/「直観力」とは、ひらめきではない。 仕事を通じていつでも考え抜いていれば、物事の判断はブレない。 「経済リターンの最大化と社会貢献の最大化が共存できて初めて、 企業は成長し続けられる ←新浪社長 208/セブンは徹底的に「近くて便利」を追求 ファミマは「究極のホスピタリティで海外展開」 ローソンは「イノベーションで脱コンビニ」 コンビニ強さのポイント 209/?半歩先をいく「変化対応力」 213/?巻き込んでつくる「商品力」 218/?しくみ作りに欠かせない「効率性」 223/?消費者を引き寄せる「娯楽性」 226/?地域住民と育む「公共性」 特別インタビュー コンビニが伸び続ける理由(セブン‐イレブン・ジャパン・鈴木敏文会長) 234/「あれ、おかしいぞ」とおもったら、想像力を働かせて「仮説」をたて、 「実行」し、結果を「検証」してみる。 「仮説→実行→検証」を繰り返せば、必ず突破口にたどりつき、新しい価値、市場が見つかる。 過去のデータゃ成功体験にとらわれることが企業にとって一番危険なこと。 「お客様の変化だけを見なさい」 ←鈴木会長
仕事上の得意先理解力向上のため、目を通す。 上位3社は「変化」に対応しつつ、独自性を出すことに成功していっていると感じるが、やはり先を見据える力は「セブンイレブン」が群を抜いている。 今後さらにコンビニエンスは上位集中の業界になるだろうな。
完全に現実逃避と勢いで買ったわけであるが、経営マインド以外の目で経営を語った本は久しぶりに読んだ。社会学と違うのは仮説の深さと鋭さかな。新聞記者の本が面白くないのもそのせいだね。
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