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コント55号のブレイク、欽ドン!、欽どこ、ぴったしカン・カン、スター誕生!、仮装大賞、24時間テレビなど高視聴率番組の連発、そしてイモ欽トリオやわらべ、茨城ゴールデンゴールズのプロデュース――。素人をテレビの主役にし、笑いの地位を上げ、バラエティの常識を次々打ち破った“視聴率100%男”欽ちゃんの革命。「ダメなときほど運はたまる」「勝つか、逃げるか」といったユニークな人生哲学のもと、誰もがテレビに夢中だった「あの時代」をつくったテレビスターの全軌跡。
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Posted by ブクログ
<目次> 第1章 コメディアンになる~気弱な少年の選択 第2章 枠からはみ出す~?コント55号が大成功した理由 第3章 「欽ちゃん」の革命~「視聴率100%男」という生き方 第4章 プロデューサーの眼~タレント、アイドル、野球チーム 第5章 焼け跡世代、平成、令和を生きる~73歳大学生から...続きを読むユーチューバーへ 終章 萩本欽一の時代~遠回りの美学 <内容> 萩本欽一、「欽ちゃん」をしっかりと分析した本。もちろん良い面ばかりなのかもしれない。でもドンピシャの世代なので、面白く読ませてもらった。思い出した。テレビで笑った番組。そしてその裏も知る。
ピンマイクを導入したのは、萩本欽一。へえ~ 動き回る場合、ハンドマイクは不便。なるほど。 戦後、貧富の差や家柄に関係なく、勉強できれば自分の望む会社に入って出世もできるという希望が持てるようになった。教育熱心な母がいたというのは、欽ちゃんもビートたけしさんも同じ。 「不運なときほど将来の幸運...続きを読むをためている」というのが欽ちゃんの「運の法則」。うまくいかないときは「将来の運をためている」と思えばいいとのこと。結婚時もそうであるが、欽ちゃんには窮地に陥るたびに損得抜きで援助してくれる人がタイミングよく現れている。これこそ、欽ちゃんが「運」と呼ぶもの。 「聞いたらおしまい」・・・ 回答者は質問者の意図をすべて明確にしないと答えられないから、聞き直したいことがあるであろう。しかし、とりあえず何かを答えるのがコメディアン向きなのだそうである。ツッコミの余地が生まれるから。木村拓哉さんは曖昧な欽ちゃんの質問に答えることがきたので、欽ちゃんは「この子は将来絶対スターになる」と見抜いていたとか。すごい。 欽ちゃんは「お年寄りはもうちょっといじめていいと思う」と発言している。欽ちゃんが、いざその年齢になってみて、必要以上に大切にされると逆に心身の衰えが加速しかねないと気づいたとか。 欽ちゃんは「すみません」「ごめんなさい」という謝罪は嫌い。それは「付き合いを打ち切りにする」言葉。肝心なのは、コミュケーションを途切れさせないことで、ポジティブな言葉が必要。 欽ちゃんの人生哲学「人生は勝つか逃げるか」。負けるのは危険なもの。 遠回りは革新的なものを生み出す秘訣で、そこに運もついてくる。タイパと言われている世の中であるが。 自分は欽ちゃんのテレビ番組で大笑いさせてもらった世代。表舞台ばかり視ていたせいか、そんなに遠回りされているようなコメディアンには思えないが、それだけ濃密な時間を過ごされているのだろう。現在も。
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