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国引き、八岐大蛇、国譲りなど、日本神話では最も重要な舞台であるにもかかわらず、大和朝廷に対抗したという出雲国の実態は未だ明らかになっていない。比較神話学、民俗学、宗教学、歴史学などの様々な知見からなる議論をまとめ、記紀や風土記、神賀詞などの資料を読み解き、出雲神話の虚像と実像を浮かび上がらせる最良の入門書!(解説・三浦佑之)
【本書で扱うトピック】
八岐大蛇の神話にはどのような意味があるか?
なぜ、記紀と風土記の内容は、大きく異なるか?
大和朝廷と出雲国は、実際に敵対関係にあったか?
なぜ、出雲は死者や他界と結びつけられてきたか?
いかにして、オオクニヌシは国家的英雄神となったか?
なぜ、古代出雲は宗教王国だったといえるか?
【目次】
まえがき
1 出雲神話の謎
2 二つの出雲神話
3 出雲国造家の台頭と自家の売りこみ
4 スサノオの神話
5 オオナムチの神話
6 国譲り神話と諸氏族
7 出雲土着の神々
参考文献
解説
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