中国ぎらいのための中国史

中国ぎらいのための中国史

950円 (税込)

4pt

4.0

1800年ぶりに「諸葛丞相」復活?/元寇を知らない中国人/美少女ソシャゲに李白の漢詩登場/孫子の兵法で反体制暴動を鎮圧/台湾有事は始皇帝が原因?/一帯一路で長安に朝貢国集結/「儒教道徳の先生」と化す共産党/「隴西の李徴」の後輩が大学受験で無双/横暴中国の根はアヘン戦争/悩める若者が毛沢東に頼る……。これは“現代中国”の本だ! 三国志、元寇、アヘン戦争……。これらの単語は、日本では小中学生でも知っている。『キングダム』や『パリピ孔明』をはじめ、中国史が題材のエンタメも大人気だ。いっぽう、現代日本人は中国が「嫌い」だ。内閣府の最新の世論調査では、国民の約9割が中国に親しみを感じないと回答。多くの人にとって、歴史の中国と現代の習近平政権の中国は「別物」の存在である。ただ、その考えは中国側では通じない。現実の中国は歴史の積み重ねの末に生まれ、社会の底流に歴史が流れ続けている。中国共産党すらそれを意識して政策を決定し、習近平は演説に古典を引用し続ける。諸葛孔明、始皇帝、孔子、孫子、元寇、アヘン戦争、毛沢東まで。現代の中国社会と中国共産党は、自国の歴史をどう見ているのか。令和日本の中国報道の第一人者による、渾身の中国史論!

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中国ぎらいのための中国史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    調査によると、日本人の9割は中国が嫌いである。この嫌われている中国は、つまり「現代中国」でありさらに言うならば「中国共産党の中国」であろう。
    一方、三国志しかりキングダムしかり、エンタメ作品などで中国的世界観は根強い人気を持っている。

    すなわち、日本人の素朴な理解においては「中国的」な魅力や歴史あ

    0
    2025年06月25日

    Posted by ブクログ

    安田峰俊さんは本当に「読ませる文章」が上手な方で、この本もすらすらと読めるのだが、内容と問題提起は常ながら実に深い。

    なぜ諸葛亮の南征が、現代中国で肯定的に受け止められるのか。
    中国の情報工作「認知戦」と紀元前に書かれた「孫子」の関係は。
    「原神」のセリフや固有名詞は、なぜ中国古典や漢詩を踏まえて

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    中国が嫌いなわけではなかったけど、あまり知らないのに良い印象を持っていなかった。過去の文献や有名な漢詩などをもとに中国人分析をしていて面白かった。

    学歴競争が激しく、特に漢詩の知識は教養として必須であるかつトップ層の動きも多くは過去の文学に依拠していることも多いと知り、三国志や水滸伝、孫氏の兵法な

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    あとがきまで読んでやっとタイトルの意味を回収。。。中国嫌いな日本人が多い中、中国史に対する知識を武器として身につける重要性が根底にあると理解。
    始皇帝時代の法家的な姿勢と現在の中国の体制の比較や、毛沢東思想が資本主義を取り入れてる今の中国では体制を揺るがす思想になり得ることなど興味深く読むことができ

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    精力的に書き続けている中国・アジアルポライター安田峰俊の最新の一冊がこの『中国ぎらいのための中国史』。リアルにお会いしたことが何度かあるということで、応援の意味も込めて安田さんの本は全て購入しているが、本作は安田さんに取ってはホームともいうべき中国史に関する久しぶりの書籍だ。

    ライターとしての安田

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    Chinaに好意を持たない日本人は、9割に上るという。
    だが日本人は、三国志とか諸葛孔明は好きだ。
    日本人は、過去のChinaと今のChinaを別物として捉えているが、過去のChinaの歴史の上に今のChinaがあるのであり、特にChinaにおいては、歴史と古典は、実学として非常に大切なのである。

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    中国史や漢詩を読むのは好きだが、現代中国は嫌いだ。私もそうだ。それは当たり前でいいのだが、その二つを別々に考えてはいけない。常に結びつけて考えるべきだという。それは分かるが実際にはどうすればいいのか、そこにトライしたのが本書であるはずだが、そううまくいっているとは思えない。
    ただ知らなかった事実はい

    0
    2024年10月27日

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