ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
9pt
人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
おそらくこれが役に立つのは、院生以上かと思います。入門者ではなくて、既に論文を書いて躓いた者にとって最良の参考書。
人文系の論文やレポートを書く人のための、アカデミック・ライティングの教科書。ちょっとした演習を途中にはさみながら、読んでもらえる論文を書くコツを示している。若者(?)には読みやすい文体で、スラスラ読むことができた。 それだけでなく、人文学の研究と世界、研究と自己とのつながりについても考察を促すよう述...続きを読むべており、論文執筆のモチベーション強化(あるいは維持)を勧めている。こちらの方もこの本の価値を高めているように思う。
まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 著:阿部幸大 アカデミック・ライティングとは、論文を書くための方法論である また、論文とはなにかを、何度も深堀を繰り返し、ブラシュアップする その本質を明らかにするための長い旅のような書である <アーギュメントをつくる> ■ルール1:論文は、ア...続きを読むーギュメントをもたなくてはならない 定義:アーギュメント:論文の核となる主張内容を一文で表したテーゼである 定義:テーゼ:論証が必要な主張である 「論証を要求する」を満たすためのシンプルな方法論とは、アーギュメントを、「この論文は~を示す」という構文で書くことである ■ルール2:アーギュメントは、論証を要求するテーゼでなくてはならない ■ルール2´:アーギュメントは、反論可能なテーゼでなくてはならない 定義:アーギュメントを鍛える。それは、「AがBをVする」という形式の文に落とし込むことである これを他動詞モデルとよぶ ・論文とは、あなた個人の主張を提出し、それを論証する責任を負う 読者は、あなたのアーギュメントにかならずしも反論しないが、ともかく、そのアーギュメントが十分に論証されたと考えるまでは、その意見を受け入れることはない ・論文とは、アーギュメントを論証する文章である <アカデミックな価値をつくる> ・アーギュメントの価値の内実を正確に言語化する必要がある ■ルール3:アーギュメントはアカデミックな価値を持たなくてはならない ・論文とは、アーギュメントを提出し、それが正しいことを論証する文章である ・論文には問いが必要である。 第1:その答えがアーギュメントと呼べる主張になっていること 第2:そのアーギュメントにアカデミックな価値がないかぎり、論文は論文として成立しない ・だれも話していないトピックについて、イキナリアーギュメントを提出してもダメである ・他人の意見を引用しないかぎり、自分のアーギュメントにアカデミックの価値があるということを示すことが構造的に不可能である ・論文はつねに、一種の反論として書かれる ■ルール4:アカデミックな価値は引用と批判によってつくられる <パラグラフをつくる> ・論文には、イントロ、本文、結論とうい3種のセクションがある ・パラグラフは論文執筆においてもっとも重要な単位である ・論文は飛躍せずして、飛躍しなければならない 飛躍をともなうアイデアでなくてはならないが、その飛躍は論理によって解消されなくてはならない 定義:パラグラフの重要な点 1)一つのパラグラフは1つのトピックについて書く 2)パラグラフは冒頭のトピック・センテンスとそれを支えるリポート・センテンスからなる ・トピック・センテンスとは、小さなテーゼである 定義:トピック・センテンスにおかれるテーゼを、パラグラフ・テーゼ、と呼ぶ ■ルール5:パラグラフは冒頭にパラグラフ・テーゼを持たなければならない ・飛躍のないもの、それは、ファクトと、ロジックである ・パラグラフ・テーゼをつくるさい、メモに書かれているファクトをロジカルに組み合わせれば論証できそうなテーゼを捻り出せばよい ・パラグラフとは、パラグラフ・テーゼを事実と論理によって論証する単位である <パラグラフを解析する> ・執筆力よりも読解力のほうが高い。ようは、書けないやつは、よめてもいない ・わたしたちは、書いたそばから、それを読者として読み、出来不出来をジャッジして、修正しながら、書き進めていく ・自分で良く書けているとおもった文章を実力者に批判される、といった経験を積むことが極めて重要になる ・論文を、書くまえに、もっと分析的な読解力を身につける必要がある 定義:プラクティカルなリーディングの方法論、テクニックの総体を、アカデミック・リーディングと呼ぶ ・初学者の文章は、 1)パラグラフの平均的な長さが短く 2)パラグラフの総数が多い ・パラグラフが短いということは、そのパラグラフで提示する、パラグラフ・テーゼの論証が不十分であることを示唆している ・段落が多いということは、ひとつの論文で提示する、パラグラフ・テーゼの数が多すぎるということを示唆している ・このためには、もっと長いパラグラフを書ける必要がある ・ハイヨのパラグラフ解析の手法は、センテンスを抽象度に応じて1から5までのレベルで分類する レベル1とは、完全に純粋なデータ、エビデンスであり、抽象度ゼロのファクトだ レベル5とは、もっとも抽象的で、一般的で、理論的な言明である ・抽象度によるパラグラフ解析は、どのレベルの記述にどのくらい字数を割いているかを、数値化、可視化する作業にほかならない <長いパラグラフをつくる> ・プロの査読者は論文を評価するとき、冒頭を読むだけで採否をほとんど決定している ・ここでの困難は、遭遇した情報を記録して文章に盛り込むという一連のプロセスにある 細部を積み重ねてゆくことでこそ、一文一文のもつ情報量が増える。 文章全体の重厚さは増し、あなたの文章は、そのトピックに精通している専門家のそれへと接近していく それはつまり、読者の信用を生むということにほかならない ・トピックについて、メモをとっている過程で、いままで、スルーしていたがパラグラフに盛り込める可能性のありそうなデータを片っ端からメモする ・レベル4の記述は、ファクト・観察・解釈からレベル5のテーゼへの接続、つまり、具体から抽象への接続の役割を果たす 文章がファクトの羅列ではなく、筆者の思考のプロセスであるという印象をうみだす ・実際に、パラグラフを執筆していて、もう一文必要な気がするが、なかなか出てこない、というときは、たいてい、レベル4の記述で迷っているケースである ・当該パラグラフの論証が十全になされたかどうかという読書の印象を、その一文は大きく左右することになる ・調べものをしながら、どのようなメモをとっているのか、どういった細部について調べたのかなども、参考になるかもしれない ・パラグラフを書けるかどうかが、論文を書けるかどうかを左右する <先行研究を引用する> ・論文はかならず、引用を必要とする。先行研究への言及は構造的に必要不可欠なのだ ・読むことと、引用するすることには距離がある。読んだからといって、引用できるわけではない ・論文を読む、とは、まずなによりも、アーギュメントを発見することにほかならない アカデミックな文章においては、内容を読むだけではなく、テーゼを発見しなければならない ・そのためにどうするか まず、アブストラクト(要旨)がついていたら、それを精読してほしい アブストラクトがついていなければ、第1に確認するのは、イントロダクションであり、第2に確認するのは、コンクルージョン(結論)である ・アーギュメントがなんたるかを正確に理解していなければ、そもそも、アーギュメントに該当する箇所を読んでも、それがアーギュメントであると判断することができない ・アーギュメントを見つけたら、自分の言葉で、パラフレーズし、それを書き記せ。それは、どういう論文だったか、という問いに、一文で答えを出すための読解方法だからだ ・先行研究をみずからの議論に組み込むという目的の達成にあたっては、本文を通読する必要などまったくない ・研究書を手に入れたら、最初に読まなくてはならないのは、裏表紙である、裏表紙には推薦文と、著書自身がかいたアブストがある。ここから、書籍全体のアーギュメントを抽出しよう <イントロダクションにすべてを書く> ・論文はイントロダクションがすべてである。 1)イントロダクションにはその論文でやることのすべてを書かなくてはならない 2)査読者はイントロを読んだ時点でその論文の評価をほぼ決定してしまうので、イントロですべてきまってしまう ・イントロがダメならその論文はダメだといえる。 ・イントロの3点セット アーギュメント アカデミックな価値 シノプシス(第1節で、Aを述べる、第2節で、Bを述べる、……) ・シノプシスは、イントロの最後に置かれる。シノプシスに1パラグラフを書くことを推奨する ・アーキュメントを詳述するパラグラフを1つ用意する アーギュメント・パラグラフでやることは2つ 1)アーキュメントの真意を伝えるために必要かつ十分な周辺情報や文脈を盛り込む 2)抽象度や視点を変えながら、アーギュメントを何度か、パラフレーズする ・アーギュメント・パラグラフと、アブストは、ほとんど同じものである ・イントロダクション冒頭についてのポイントは親切さである 過剰なくらいていねいな説明を盛り込み、親切な導入を書く それは、この論文は面白そうだと思ってもらうこと 親切な冒頭のアプローチは、大きな見取り図からのズームインである ・冒頭のもうひとつのアプローチ、意外な冒頭は、驚きだ。読者の意表をつくことでその心をつかむ。そのアプローチは、細部からはじまってズームアウトしていく ・イントロは、冒頭部分、先行研究パラグラフ、アーギュメント・パラグラフ、シノプシス・パラグラフの4つの要素からなる <結論する> ・コンクルージョン(結論)の重要度は、イントロや本文よりも低い ・結論とは、議論の要約ではない 要約:議論の全体を圧縮したもの 結論:総和の外縁を閉じることで議論を終わらせること ・コンクルージョンはイントロのアーギュメントよりも高い位置にある ・コンクルージョンでは、その論文内で、論証が不可能かつ不必要な大アーギュメントによって、イントロのアーギューメントを超える ・結論ではあなたの議論の応用可能性に言及せよ。 目次 はじめに 原理編 第1章 アーギュメントをつくる 第2章 アカデミックな価値をつくる 第3章 パラグラフをつくる 実践編 第4章 パラグラフを解析する 第5章 長いパラグラフをつくる 第6章 先行研究を引用する 第7章 イントロダクションにすべてを書く 第8章 結論する 発展編 第9章 研究と世界をつなぐ 第10章 研究と人生をつなぐ 演習編 あとがき ISBN:9784334103804 出版社:光文社 判型:A5 ページ数:176ページ 定価:1800円(本体) 2024年07月30日初版第1刷発行 2025年01月20日初版第8刷発行
恥ずかしながら50代も半ばを過ぎてから大学院で学ぶべく、入学は許可されたものの、来春から途方にくれないかソワソワしていたところに日経新聞に紹介されて急いで手に取った。著書の中で参照されている「論文の教室」を支えに取り組もうとした甘い考えが早めに打ち砕かれて良かった一方、本書は一度では消化しきれなかっ...続きを読むた為、繰り返し精読をしたい。
一部でもてはやされていたミステリ方面は一切ピンときませんでしたが、論文を書くにあたって必要な構造の部分を明快に紐解いていて、「人文学の研究の目標は世の中を良くすること」という話も大変よかったです。ちょっと論文書きたくなりますね。
私は大学院に通っている。前期課程(修士課程)の1年生なので、修論を2026年の1月頃までに書き終わって提出し、アクセプトされれば修士号を取得できることになる。 大学院生とは言っても若くはない。大学を出た後、企業に長年勤め、引退した後で勉強し直そうと思って大学院に入学したのである。 修士論文を書くこ...続きを読むとは簡単な話ではない。論文のテーマを決め、リサーチクエスチョンを決め、先行研究を調べ、整理する。研究室の教授の指導を受けながらではあるが、それは手取り足取りというわけでもなく、ある程度、自分でやり方を考えながら進めていくしかない。 これまで身を置いていた会社の中でも、何かを主張することはもちろんあったが、企業の中で何かを主張するために資料を作成することと、アカデミックな論文を書くことには大きな違いがあり、修士論文を書くことは、これまでの経験とは、かなり異なったチャレンジである(もちろん、これまでの経験が生きることも多いが)。 本書は、その「論文の書き方」を、かなり実践的に解説したものである。 【引用】 おそらく本書を手に取る人は、レポートや論文の書き方がわからなくて困っている人、あるいはすでに何本かは書いてきたものの、よくわからない点や改善したいと感じている点も多く、これからもっと良いものを書きたい、そう願っている人が多いはずだ。本書ではその悩みを解決するために必要となる条件を、徹底的に要素分解し、極限までプラクティカルに解説する。 【引用おわり】 筆者が「極限までプラクティカルに」と言っているだけあって、論文作成をどのように進めていけば良いのか、実際にどのように書いて行けば良いのか、について、なるほど、と思えるような指摘が山盛りで、とても役に立つ本だった。 それは、確かに役に立ったのであるが、しかし、この本で最も印象的だったのは、「第10章 研究と人生をつなぐ」の部分であった。 【引用】 自分はなにを「言いたい」のか、どんなことを主張する研究者として生きてゆきたいのか。(中略)ほかならぬあなた自身が「自分はこの研究をやっていて正解なのだ」という手応えをもって研究を継続してゆくために、ぜひ向き合うべき問いなのだ。 【引用終わり】 要するに、「自分は何のために研究を行っているのか」「自分の人生にとって、研究するとはどういう意味を持つのか」ということを問うことは(も)重要だよ、ということである。 自分自身のことを考えると、会社を引退した私の年齢になってから、「研究者になる」道を目指すことは現実的ではなく、私が大学院で勉強している、研究しているのは、単純に「そうしたい」からというだけが理由である。人事管理関係の研究室に所属し、これから1年強かけて、人事管理関係の修士論文を書いていくことになる。どのようなテーマを選択するのかはだいたい決めているが、そのテーマの問いを発することは、自分自身にとって、どういう意味があるのか、ということを考えることは、あなたの人生にとっても無駄なことではないよ(というか、実際問題重要なことだよ)ということを教えてもらった気がする。
論文の書き方を端的かつ再現性のある方法論としてまとめた良書…を最後の章で超えていった。これは売れるわと思いました。
確かに、他のハウツーめいた同種のタイトルの本とは、アプローチが違うようだ。やや冗長とも感じられる説明で、他書が言語化してくれていない、一段階上流工程での考え方を説明してくれている。
論文の書き方をシステマチックに指南する本。バチクソに面白かった。 論文はアーギュメント(主張)が決定的に重要で、何を論じるのか、それが論じるに値する事柄なのかを、丁寧に検証する必要があるというのは、ビジネスにも通じることだと思う。アーギュメントは従来の常識からは「飛躍して見える」が、そこを目指して...続きを読む、階段を一段ずつ登るように、論理を組み立てるという世界観が提示されるのも、個人的な好みに合う。 あと、本書では、文章を膨らませて文字数を稼ぐことにかなりの分量を割いていて、少し笑った。 ビジネス文書を作る際は、どうでもいい箇所を削って、要点をコンパクトに説明するよう修正することが多いが、アカデミックだと初学者は反対の悩みを抱えがちらしい。ビジネスとは、厳密さとスピード感のバランスが違うので当たり前だけど、違いがちょっと面白かった。 また、第一部 原理編、第二部 実践編で、システマチックに、ある意味乾いたテクニック的なものをたっぷり論じた後に、第三部 発展編で突然著者が自我を出してくるのも面白い。自分の人生の意味と、自分がやっている研究が接続してると、そりゃあ充実するよね。仕事に関しても、プライベートと分ける風潮が強い昨今だけど、こういう熱い思いがあるのは、なんか良いね。
日本語で書かれたアカデミック・ライティングの本としては秀逸。人文系の院生には必ず読んでもらいたい一冊である。学部生にも背伸びして読んでもらいたい。中心となるのは、「アーギュメント」とは何か、ということだが、それに関わって、問いとは何か、パラグラフはどう構成すべきかなど、大事なことがコンパクトにまとめ...続きを読むられている。 注意事項としては、イントロの焦点が当たっており、その他の部分は他の本でしっかりと学ぶ必要がある。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書
新刊情報をお知らせします。
阿部幸大
フォロー機能について
光文社古典新訳文庫×光文社未来...
アジア海賊版文化~「辺境」から...
知らないと恥をかく「性」の新常...
神様と繋がるために私がした5つ...
自分で作る ありがとうファイル
すぐ実践できる! アクティブ・...
科学的 潜在意識の書きかえ方
世界の歴史巨編をマンガで学ぶ!...
「6社編集長が本気で推す! 教養...
新潮文庫の100冊 2024
講談社学術文庫 解説目録 20...
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
1位
ライザのアトリエ3 ~終わりの...
2位
ワッチャプリマジ!めちゃマジキ...
3位
MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 202...
4位
BLUE REFLECTION
5位
STAGEnavi
6位
幻想水滸伝 I&II HDリマスター ...
7位
劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍...
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 ページトップヘ