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人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。
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Posted by ブクログ
論文の書き方を端的かつ再現性のある方法論としてまとめた良書…を最後の章で超えていった。これは売れるわと思いました。
確かに、他のハウツーめいた同種のタイトルの本とは、アプローチが違うようだ。やや冗長とも感じられる説明で、他書が言語化してくれていない、一段階上流工程での考え方を説明してくれている。
論文の書き方をシステマチックに指南する本。バチクソに面白かった。 論文はアーギュメント(主張)が決定的に重要で、何を論じるのか、それが論じるに値する事柄なのかを、丁寧に検証する必要があるというのは、ビジネスにも通じることだと思う。アーギュメントは従来の常識からは「飛躍して見える」が、そこを目指して...続きを読む、階段を一段ずつ登るように、論理を組み立てるという世界観が提示されるのも、個人的な好みに合う。 あと、本書では、文章を膨らませて文字数を稼ぐことにかなりの分量を割いていて、少し笑った。 ビジネス文書を作る際は、どうでもいい箇所を削って、要点をコンパクトに説明するよう修正することが多いが、アカデミックだと初学者は反対の悩みを抱えがちらしい。ビジネスとは、厳密さとスピード感のバランスが違うので当たり前だけど、違いがちょっと面白かった。 また、第一部 原理編、第二部 実践編で、システマチックに、ある意味乾いたテクニック的なものをたっぷり論じた後に、第三部 発展編で突然著者が自我を出してくるのも面白い。自分の人生の意味と、自分がやっている研究が接続してると、そりゃあ充実するよね。仕事に関しても、プライベートと分ける風潮が強い昨今だけど、こういう熱い思いがあるのは、なんか良いね。
日本語で書かれたアカデミック・ライティングの本としては秀逸。人文系の院生には必ず読んでもらいたい一冊である。学部生にも背伸びして読んでもらいたい。中心となるのは、「アーギュメント」とは何か、ということだが、それに関わって、問いとは何か、パラグラフはどう構成すべきかなど、大事なことがコンパクトにまとめ...続きを読むられている。 注意事項としては、イントロの焦点が当たっており、その他の部分は他の本でしっかりと学ぶ必要がある。
自分の主張(アーギュメント)の中心地まで、読者の手を引いてゆっくりと案内する方法を書いた本 アクションアイテム ・各センテンスの役割を考える
オリジナルですばらしいと思うが、修士院生とかが鵜呑みにするにはいろいろ注意点とかあるような気もする。あと、作品論とか批評文を念頭に書かれている割合がそれなりに高いかなと。
論文に到底縁が無い社会人が興味本位で読んでみたが、論文の書き方の近道を習う機会がないというのは教育現場の問題点だと思った。解説内容や演習方法についてはさもありなんといった印象。段落ごとに空欄を設けているのはページ稼ぎか、それとも読みやすさのためか? それにしても人文科学の存在意義について、それは暴力...続きを読むを減らすためだと主観的な主張をしてるが、文学部の学生や同じカテゴリーの学者もこれに納得するのだろうか? そうではなくて、文化を理解して伝統を大事にするとか、そこが本来の意義なのでは?著者の専門も文化史だって書いてるし… 演習編で出てくる論文例は政治や政策ばかりで、人文科学ではなくて社会科学とか政治学のジャンルみたいだが、自分のカテゴリー分けイメージが今は違ってきているのだろうか
日経新聞の広告で激賞されていたので、試しに読んでみた。 東大京大でバカ売れ!ってことで、やはり少し難しい内容だったが、、、パラグラフの文字数の増やし方など、期末レポートや論文執筆に迫られる学生にとってはとても実務的な本で、好評なのはよく分かった。 ただ、なるべく文字を削ぎ落としたパワポで勝負する...続きを読む我々サラリーマンには、なかなか使えそうなものはなかった。。我々の文章は、アカデミックではなくビジネスライティングだから。。。 論文にはアーギュメント、論証が必要な「主張」が必須! 人間の知識の総量をちょっとだけ拡大する仕事が研究論文だ! ※少しずつ専門性が高まっていき、年輪のように広がり、最後にちょっとだけ脱線する「円」の見せ方は秀逸! パラグラフは思考のリズムを手に入れるための単位!アーギュメントとパラグラフ作成のコツが掴めれば、論文執筆のハードルはかなり下がる。 長いパラグラフを作るのは簡単。まず、シンプルに伝えたいことを書いて、それぞれの言葉の出典や背景を肉付けして、文字数を増やせば良い!
アカデミアってこんなことを習っているんだ (いや習わないから皆困っていてこ本が出て話題なんだ) 独学者としてはほぼ手に入らない情報が安価に手に入れられる素晴らしい世
小説ではないが。 とあるポストで大絶賛されていた(ミステリ的と言われていたのもあって...)ので購入した。内容は面白かった。過去の教科書を批判していく姿勢と、その上しっかり強い主張をするというのも良かった。けど、これは人文学よりすぎる。人文を専門としていない人にも参考になると序盤に書かれていたが、...続きを読むそれはかなり濃度の低い読書になるんじゃないか?後半とか特にそれで。 ポストにより不本意に買わされてしまったという気持ちが少し(悲しい)、そしてミステリ要素どこ?p126のことなら別にそんなトリッキーなことはしてないし、誇張宣伝でしかない
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阿部幸大
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