アウシュヴィッツの小さな厩番

アウシュヴィッツの小さな厩番

ビジネス・実用
2,310円 (税込)

11pt

ドイツ生まれのユダヤ人少年の幸せな日々は、突然終わりを告げた。ゲットーへの「再定住」と父の死。強制収容所への移送と母の死。死があまりに身近な場所で、人間が失うことのできるほとんどすべてのものを失いながらも、運と知恵を頼りに少年は生き抜いた。移送された2011人の最後の生き残りとして、なお寛容を語った魂の記録。

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アウシュヴィッツの小さな厩番 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「夜と霧」も素晴らしいが、著者の精神力が人並み外れていて…
    本著では「自分たちにこんな運命を与えた神を信じられなくなった」など生々しく実感のこもった言葉の数々に涙しながら読んだ。

    そして巻末の言葉が、現在過去未来すべてに通ずるものだろう。
    『憎しみは憎しみを生むだけです。
    寛容こそが、すべての人種の人々が目指すべき未来の目標です。過去の加害者たちは寛容を目指すべきでした。』

    相手が自分と違うから、相手の〇〇が気に入らないから、自分が損したくないから…そんな不寛容さが争いを生む。
    当たり前だからこそ忘れがちだが、日々意識していきたい。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    ただただ、苦…。
    生き残れて、すごい、という一言だけではダメだよな〜。言葉は思いつかない。
    惨状を知れた。客観的に見ていたものが身近にきた。ダメージだよね。ただただごめん。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の中、必死に生き抜いた(主に10代の頃)著者、ヘンリー・オースターさんの実話です。

    壮絶な収容所での生活が克明に描かれていました。人間としての尊厳が全くない現実に、言葉を失いました。写真もたくさん載せられており、真実を知ることができました。

    ナチス支配下でのユダヤの人たちの生活を初めて知ったのは、小学生のころ読んだ「アンネの日記」。その後、完全版の本を読み、自分がアンネの立場だったらと思うと、いたたまれない気持ちになりました。

    アンネは強制収容所で亡くなり、短い生涯でした。一方ヘンリー・オースターさんは生き延びることができたものの、本当に過酷な10代でした。戦争が終わり、収容所から解放された後も、困難な道のりを強い意志で乗り越えてこられました。

    辛い体験を告白するのに、どれだけ心の葛藤があったことか。このように本となり、翻訳されて読むことができたこと、本当に本当に有難く思います。強く生きる勇気と歴史の真実を伝えてくださった筆者、翻訳者そしてこの本出版するにあたり尽力された全ての方々に、深く感謝申し上げます。“世界のあらゆる人種の人々が、「寛容」を目指すべきだ”という筆者のメッセージを強く心に刻みました。この本が、世界中の多くの人々に読み継がれることを切に願います。

    今現在、平穏に暮らすことできていますが、国際情勢を鑑みると、「歴史は繰り返す」という言葉があるように、ひとたび歯車がくるえば、人間は過ちを犯しかねないと思います。

    武力ではない、言葉でもって解決していける平和な国際社会になるよう、世の中の出来事に関心を持ち続けていきたいです。

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツでの話も当然書いてあるけど、それ以前に著者が5歳でナチスが政権を掌握してからの話から解放されて以降のことも書いていて、「なんで外国に逃げなかったのか」とかそんな今まで漠然と抱いていた疑問が解決した。そもそも逃げることなんかできなかったんだな。
    劣悪な環境で生き延びるのは、精神力だとか賢さなんかは前提で、それ以上に運が全てだとも思った。やはり今の自分ではすぐめげて死ぬんだろうと思う。こんなことが事実としてあったことは忘れず、これからも起き得ることも忘れずにいたい。

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    この時代を生き抜いた声を、1人でも多くの方に読んでもらいたい。キレイ事でなく、本当にそう感じた力強いエネルギー、メッセージのこもった作品。
    自国主義って、アリ寄りのナシかもね。

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    平和な時代、平和な国に生まれた自分へ他者への寛容さを失ってはいけないと思わせてくれた。この本を日本語で出版してくださったことに心よりの感謝を。

    0
    2025年03月20日

    Posted by ブクログ

    そこには現実があった。
    映画のようにグロテスクすぎるのでもなく、かといって歴史の教科書のように淡々と書かれているのでもなく、本物の温度を持った物語に引き込まれた。家族が亡くなる描写はドラマチックではなく、ふとボタンをかけ違えたようにある日突然訪れ、本当に現実を感じた。
    そしてこれだけの体験をした著者から出る「寛容」という言葉が心に響いた。
    これまでの人類の歴史を振り返り、何かを憎むのではなく「寛容」を目指して生きたい。

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    初めからあまりの迫力に、読むのをやめたいと何度思ったことか。それでも読み進めて行くうちにこれが事実だったのかと打ちひしがれた。アウシュビッツについてはメディアでも取り上げられアンネの日記も読んで、なんとなく知っていた気分になっていたが、今回の読書でいかに何も知らなかったかを思い知らされた。まさに紙一重で命の選択がされる日常。父や母との別れ。人間の尊厳を軽く扱う非情さ。
    後半ヘンリーが解放されてからは少しずつ人間らしさを取り戻していき、読む側も心が軽くなっていった。

    これを映像化することは賛成しない。この迫力は映像では伝わらない。 もう『シンドラーのリスト』『ライフイズビューティフル』などで映像は観ている。 

    ヘンリーが最後のスピーチで言った『寛容』。これは皆に自分に大きく響く言葉だ。

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    歴史として知らなければと言う思いで読んだが。
    作者のリアル体験を書いたものだから、当時の他のユダヤ人の事はいっさいない。それが収容されたイチ少年の11年に渡る現実かと思うと言葉も無い。戦後、少年たちが孤児として収容されるか、国際赤十字の奔走で各国に散らばった親類を探しあて、引き取られるかの事も大変な事だとわかった。生き残ったのは紙一重の偶然なのだ。紙一枚分の命だと知った時に、読み終えた私はどうしたら良いんだろうか。

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    軽い気持ちで読み始めたけど想像以上にずっしりときた。残酷な行為が淡々と描かれる中、時々人間味あるれる出来事が起こる。
    読み終わった今、あの状況下で人間味溢れる行動ができる著者の芯の強さと自分を誇る思いの強さに対して本当に言葉が出ない。
    最後、彼がスピーチをするためにドイツに帰る(訪れる)決断をしたページで涙が出た。

    みんなに読んでほしいな。

    0
    2025年01月19日

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