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ドイツ生まれのユダヤ人少年の幸せな日々は、突然終わりを告げた。ゲットーへの「再定住」と父の死。強制収容所への移送と母の死。死があまりに身近な場所で、人間が失うことのできるほとんどすべてのものを失いながらも、運と知恵を頼りに少年は生き抜いた。移送された2011人の最後の生き残りとして、なお寛容を語った魂の記録。
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Posted by ブクログ
ただただ、苦…。 生き残れて、すごい、という一言だけではダメだよな〜。言葉は思いつかない。 惨状を知れた。客観的に見ていたものが身近にきた。ダメージだよね。ただただごめん。
ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の中、必死に生き抜いた(主に10代の頃)著者、ヘンリー・オースターさんの実話です。 壮絶な収容所での生活が克明に描かれていました。人間としての尊厳が全くない現実に、言葉を失いました。写真もたくさん載せられており、真実を知ることができました。 ナチス支配下でのユ...続きを読むダヤの人たちの生活を初めて知ったのは、小学生のころ読んだ「アンネの日記」。その後、完全版の本を読み、自分がアンネの立場だったらと思うと、いたたまれない気持ちになりました。 アンネは強制収容所で亡くなり、短い生涯でした。一方ヘンリー・オースターさんは生き延びることができたものの、本当に過酷な10代でした。戦争が終わり、収容所から解放された後も、困難な道のりを強い意志で乗り越えてこられました。 辛い体験を告白するのに、どれだけ心の葛藤があったことか。このように本となり、翻訳されて読むことができたこと、本当に本当に有難く思います。強く生きる勇気と歴史の真実を伝えてくださった筆者、翻訳者そしてこの本出版するにあたり尽力された全ての方々に、深く感謝申し上げます。“世界のあらゆる人種の人々が、「寛容」を目指すべきだ”という筆者のメッセージを強く心に刻みました。この本が、世界中の多くの人々に読み継がれることを切に願います。 今現在、平穏に暮らすことできていますが、国際情勢を鑑みると、「歴史は繰り返す」という言葉があるように、ひとたび歯車がくるえば、人間は過ちを犯しかねないと思います。 武力ではない、言葉でもって解決していける平和な国際社会になるよう、世の中の出来事に関心を持ち続けていきたいです。
アウシュビッツでの話も当然書いてあるけど、それ以前に著者が5歳でナチスが政権を掌握してからの話から解放されて以降のことも書いていて、「なんで外国に逃げなかったのか」とかそんな今まで漠然と抱いていた疑問が解決した。そもそも逃げることなんかできなかったんだな。 劣悪な環境で生き延びるのは、精神力だとか賢...続きを読むさなんかは前提で、それ以上に運が全てだとも思った。やはり今の自分ではすぐめげて死ぬんだろうと思う。こんなことが事実としてあったことは忘れず、これからも起き得ることも忘れずにいたい。
この時代を生き抜いた声を、1人でも多くの方に読んでもらいたい。キレイ事でなく、本当にそう感じた力強いエネルギー、メッセージのこもった作品。 自国主義って、アリ寄りのナシかもね。
平和な時代、平和な国に生まれた自分へ他者への寛容さを失ってはいけないと思わせてくれた。この本を日本語で出版してくださったことに心よりの感謝を。
そこには現実があった。 映画のようにグロテスクすぎるのでもなく、かといって歴史の教科書のように淡々と書かれているのでもなく、本物の温度を持った物語に引き込まれた。家族が亡くなる描写はドラマチックではなく、ふとボタンをかけ違えたようにある日突然訪れ、本当に現実を感じた。 そしてこれだけの体験をした著者...続きを読むから出る「寛容」という言葉が心に響いた。 これまでの人類の歴史を振り返り、何かを憎むのではなく「寛容」を目指して生きたい。
初めからあまりの迫力に、読むのをやめたいと何度思ったことか。それでも読み進めて行くうちにこれが事実だったのかと打ちひしがれた。アウシュビッツについてはメディアでも取り上げられアンネの日記も読んで、なんとなく知っていた気分になっていたが、今回の読書でいかに何も知らなかったかを思い知らされた。まさに紙一...続きを読む重で命の選択がされる日常。父や母との別れ。人間の尊厳を軽く扱う非情さ。 後半ヘンリーが解放されてからは少しずつ人間らしさを取り戻していき、読む側も心が軽くなっていった。 これを映像化することは賛成しない。この迫力は映像では伝わらない。 もう『シンドラーのリスト』『ライフイズビューティフル』などで映像は観ている。 ヘンリーが最後のスピーチで言った『寛容』。これは皆に自分に大きく響く言葉だ。
歴史として知らなければと言う思いで読んだが。 作者のリアル体験を書いたものだから、当時の他のユダヤ人の事はいっさいない。それが収容されたイチ少年の11年に渡る現実かと思うと言葉も無い。戦後、少年たちが孤児として収容されるか、国際赤十字の奔走で各国に散らばった親類を探しあて、引き取られるかの事も大変な...続きを読む事だとわかった。生き残ったのは紙一重の偶然なのだ。紙一枚分の命だと知った時に、読み終えた私はどうしたら良いんだろうか。
軽い気持ちで読み始めたけど想像以上にずっしりときた。残酷な行為が淡々と描かれる中、時々人間味あるれる出来事が起こる。 読み終わった今、あの状況下で人間味溢れる行動ができる著者の芯の強さと自分を誇る思いの強さに対して本当に言葉が出ない。 最後、彼がスピーチをするためにドイツに帰る(訪れる)決断をしたペ...続きを読むージで涙が出た。 みんなに読んでほしいな。
現代の日本に生きる我々は戦争は知らないですし、このような悲劇も本や映画の中でしか知りえないのですが、ホロコーストだけでなく、現代のウクライナやパレスチナでの戦争など、目を逸らさずに学ばなければいけない事だと思います。 『この世から消え失せてしまった家庭を、もはやどこにも存在していない家庭を取り返す...続きを読むことなどできないのだ。殺害された家族を取り戻すことはできない。破壊され、焼かれ、葬り去られた暮らしを再生することなどできない。』と言う言葉は、疑うべきもない当然の事のはずなのですが、今も憎しみ合い、争い合っている多くの人々は忘れないで欲しいと思います。 自分は自分自身がこのような体験をして、憎しみは憎しみを生むだけ、寛容こそが全ての人々が目指すべき未来だ。と言える自信はなく、起きない事を祈るばかりです。 アメリカ軍が終戦後すぐに強制収容所での虐殺行為をドイツの一般市民に見せていたと言う事実には驚きました。
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アウシュヴィッツの小さな厩番
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