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野ざらしの廃車両、ぽっかりと闇をのぞかせる廃トンネル……全国に散在する廃線にも、かつては活気に満ちた時代があった。なぜこれらは廃止されてしまったのか。戦中の「不要不急路線」にはじまり、モータリゼーションや国鉄再建に伴う大量の廃止、近年の自然災害による廃線などを時代別・種類別に紹介する。そして現在、新たに巻き起こっている廃線論議の解決策はどこにあるのか。廃線からたどる日本交通史。
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Posted by ブクログ
筆者の本を読むのは、田中角栄の思想と鉄道を論じた『「日本列島改造論」と鉄道』以来。タイトルからしてノスタルジックな話もあるのかと想定しながら読んだが、さにあらず。廃線の行く末あれこれを比べつつ論考している。 各地を旅してきた筆者は廃線前と現在の比較をしっかり撮影している。単に郷愁を誘うのではなく、...続きを読む写真を通じた過疎の現実、民間による観光トロッコなどで今も生きながらえている鉄路の姿を浮き彫りにする。口絵の最初に出てくる、線路上に放置されて草むすのと鉄道のディーゼルカーは示唆的だ。 国防や防災の観点から、特定用途で保存しておき、有事に利用できるようにするというのは納得。明治期の鉄道の整備は富国強兵という軍事的側面があった訳であり。北海道新幹線の札幌延伸で廃線となる函館本線の山線(長万部ルート)の再考は改めてすべきだと感じる。半導体のラピダス進出で北海道の経済安保の位置付けも高まっている。そもそも経営が厳しいJR北海道については会社そのものを公設民営にするかを検討するステージではないか。 只見線のように災害による長期運休から再開した地域もある。福島県の外部監査では「共同幻想」と批判されたようだなが、鉄道がつながり続ける意味は今なお大きい。なお、筆者は三陸のJR東日本のBRT転換そのものを批判はしていないが、せめて釜石-気仙沼まで鉄道がつながって三陸鉄道が一体で運行していたら。気仙沼だけ宮城県ということが影響した可能性もあるが。厳しくJRを批判する原武史ほどではないが、こういうクリティカルな視点は大事にしたい。
勝手に「廃線跡紀行、もしくはガイド、カタログ」と思ってたら案外ガチな分析、解説やった。いや、「廃線史」やねんから当たり前で勝手に勘違いしてたんやけど。 思ってたんとは違ったけど、分析、解説は分かりやすいし納得。しかし北海道新幹線の並行在来線どうすんのかな。
読みやすい。廃線危機の路線、筆者の提案するように特定目的路線として残る道があればいいな〜〜と思う。北海道については国防の観点も含めてとのことに驚いたが、そもそも鉄道を沿岸部中心に張り巡らせたのも国防のためだったよなと。
ローカル線を取り巻く環境は国鉄時代よりよほど厳しい。日本国内の鉄道の廃線の歴史こら今後のローカル線のあるべき姿を模索する作品。 特に北海道の鉄道地図のあまりのシンプルさには驚愕。過疎化、人口減少などローカル線の未来は限りなく暗い見通しである。 過去に乗ったローカル線の廃線跡を実際に辿りつつなんとか生...続きを読むき残る方法を模索した一冊。
<目次> 第1章 鉄道を廃止するということ 第2章 戦時における廃線 第3章 国鉄時代の赤字線廃止 第4章 災害による廃線 第5章 平成・令和の経営不振路線 第6章 鉄道存廃の議論今むかし <内容> 経営不振の廃線を多くみてきた。特に国鉄晩年の北海道や地方の中小私鉄。廃線跡を巡るのも楽...続きを読むしかった。しかし近年は、災害によるダメージによる廃線も目立つ。最終章にあるように、鉄道は単なる会社ではないので、単純に廃止をするのはおかしいだろう。地域の繁栄や存在の維持など、単なるもうけではない部分が鉄道にはある。新幹線も東海道・山陽以外は儲かっていないようだし、同書に載る、いくつかのプランを考えてみては如何だろう?
戦時中から現代まで様々なタイプの廃線事情をまとめた本。過去の著者写真なども使われていて、貴重ではある。しかし歴史をまとめただけで、さらに深い論考には至らず。
鉄道は国のインフラであり、多大な設備投資もしたものであるので、簡単に廃線には出来ない。それでもまあ、諸事の事情によって廃される路線があるのは当然かつ事実であり、その理由、背景を、幾つもの事例で紹介する。 国鉄時代からJR、法の改正もあったようだし、色々と事情が異なる。 戦時中、複線から単線にされた...続きを読むというのも驚いたが、JR東が、むしろ会社としては黒字の為、災害後の復旧に公的資金の援助が見込めず廃線にしたこともあるそうだ。 廃線後のインフラ対応とかも色々あって、興味深く読めた。
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日本鉄道廃線史 消えた鉄路の跡を行く
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